駒田健吾アナ:萩生田氏への寛大とも取れる寛大な処分の背景にはこんな思惑があると言います。
星浩氏(VTR):アベ派は解散をするが100人規模の集団、荻生田氏は森氏との関係も良好なので「連絡役として使える」と政局的判断に繋がった。
駒田健吾アナ:そもそも処分の線引きに政治的判断を挟む余地があるのは裏金事件の真相解明をしなかったからだと星さんは指摘します。
政局になると番組に現れる政局評論家の星浩もVTRで登場しました。後藤謙次氏もそうですが、政局評論家が得意とするのは、政治家の思惑を勝手に想像して紹介してしまう「イタコ芸」であり、この日も例外ではありませんでした。
ここで注目したいのは「~と○○さんは指摘します」という駒田氏のアナウンスです。
これはTBSの情報番組でしばしば聞くことができる「TBS構文」と言える表現であり、政局評論家の根拠のない「妄想」を専門家の根拠ある「指摘」であるかのように偽装する効果があります。
そして視聴者がちょっと油断している隙に、いつのまにか「指摘」が「事実」であるかのように独り歩きしています。
TBSが巧妙なのは、この指摘は、あくまで○○さんの指摘であるため、仮に予想がハズれたとしてもTBSに責任が及ばないところです。
全て打ち合わせ通りの展開
膳場貴子氏:自民党内から「真相究明すべき」という声が今上がっていますけど、えっ今頃やっとという感じがどうしてもしてしまうんですよね。
駒田健吾アナ:「真相解明」という言葉が政治家の使命感から来るのであればいいんですけれど、個人的恨みから出た言葉じゃなければいいなと思ってしまいます。
膳場貴子氏:本当にそうですね。
この会話は打ち合わせ通りの発言と考えられます。
これまで『サンデーモーニング』では、主要なトピックのスタジオ・トークの前に、司会の関口氏と女子アナの会話で暗に結論を示してからコメンテーターにコメントさせるスタイルをとってきました。
膳場氏と駒田アナもこれを踏襲しています。膳場氏と駒田アナの会話によって、明らかに視聴者は、「真相解明」という言葉が政治家の使命感という美徳からくる言葉ではなく、個人的恨みという悪徳から出た言葉であると誘導されます。
これで事前の認知操作は完了です。