トランプ・ヘイターにウンザリ
スタジオトークでは、トランプ氏に対して異様なほど批判的な藪中三十二氏が予想通り噛みつきます。
藪中三十二氏:もしトランプが(大統領に)なったら、ルール重視の世界とか、自由民主主義の社会とか全くなくなるわけだ。本当に力ずくの世界になってしまう。ところが困ったことに今数ポイント、リードしている。
トランプ氏と熱狂的支持者の陰謀論にはウンザリしますが、日本のテレビでトランプ氏を先験的に全否定するトランプ・ヘイターにも同様にウンザリします。
三権分立が確立している法治国家の米国では、大統領が好き勝手することはできませんし、たとえ現職大統領でも法を侵せば、法の支配によって裁かれます。「ルール重視の世界とか、自由民主主義の社会とか全くなくなるわけだ。本当に力ずくの世界になってしまう」というのは公正な推論とは言えません。
また、外国の選挙情勢とはいえ、日本のテレビ放送が、トランプ氏の優勢を「困ったことに」と肩入れすることは、自由民主主義によって制定された放送法というルールを軽視する力ずくの行為です。あくまでも、テレビ放送では、トランプ氏が大統領に当選した場合のメリットとデメリットを合理的な根拠に基づいて言及するのが妥当です。
青木理氏:トランプ氏自身が言っていることがそもそもフェイクではないのか。AIは脅威だが、我々はどこで本当の物を見抜いていくのか、リテラシー必要だ。そもそも政治家自身を見抜かなければいけない。