「日本が世界を歪めている」と主張
しかしながら、次の主張は明らかに不当です。
安田菜津紀氏:遅すぎではあるが、例えばフランスのマクロン大統領は停戦を要求し始めたり、カナダのトルドー首相も批判のトーンを強めている。じゃあ日本はどうなのかと言うところを見た時に、先日イスラエルの閣僚が「ガザに対する核兵器の使用も選択肢の一つ」と発言した。日本の岸田首相は、核兵器のない世界はライフワークだと掲げてきたわけだ。こういう時こそ日本政府が真っ先に率先して「やめろ!」と声を上げる必要がある。
安田菜津紀氏(風をよむ):今の世界を見渡した時に、イスラエルが戦闘の休止を求める国連安保理決議に背き続けて民間人の殺戮を続けている。それに対しては日本も米国も非常に反応が鈍いと言わざるを得ない状況だ。こういうダブルスタンダードを持ち込むことこそ、国際秩序を無意味化して、法ではなく力の世界に世界を歪めてしまう。
安田氏は、フランス・カナダを称賛する一方、日本の反応が鈍く、ダブルスタンダードで、国際秩序を無意味化して、世界を歪めていると主張しています。
しかしながら、事実は明らかにこの主張と異なります。まず、事実を確認しておきます。