つい、ジャニーズ事務所に「さん」付けを
青木理氏:これはジャニーズの問題だけではない。情報源とか利害関係者とか強者に、往々にしてメディアはひれ伏してむしろ弱者や市井の人には居丈高になるのはメディアの悪習だ。
青木理氏が主張するような事例は確かに存在します。『サンデーモーニング』がジャニーズの性加害問題を初めて報じた2023年4月23日に青木氏は次のようなコメントを残しています。
青木理氏:(岡本カウアン氏の)勇気ある告発にどう向き合うかは日本社会が問われる課題だ。もう一つ、ジャニーズ事務所さんが調査結果をそのうち発表されるということなので、我々も注目していかなければいけない。
青木氏は「ジャニーズ事務所が向き合うべき課題」を理不尽に「日本社会が問われる課題」と歪曲する一方、「ジャニーズ事務所さんが発表される」とジャニーズ事務所に対して異例の「さん付け」をすると同時に「発表される」という異例の敬語を使いました。まさに利害関係者であるジャニーズにひれ伏して市井の人に居丈高になるという典型的事例です(笑)。
同様に『サンデーモーニング』は、9月30日の放送で、性加害は日本社会の人権意識が低いことが背景にあるとして、性加害を日本社会の責任にしました。『サンデーモーニング』は、ここでも、利害関係者であるジャニーズにひれ伏して市井の人に居丈高になったのです。