「おぞましい」と罵った人こそおぞましい
青木理氏:マスコミの会見場で拍手が起きた。未曽有の性加害が起きたような記者会見は、本当に厳しく、場合によっては失礼な質問かもしれないけど、ぶつけて、そこから本音であるとか真実とかが見えてくる。そういう時に「うるさい人とか場の空気を乱す人を排除すべきだ」とマスコミから拍手が起きるおぞましい光景。この拍手が起きた情景が今の日本の国のメディアのダメさ加減を象徴している。
真実は、真であることが保障された前提から論理的あるいは蓋然的な推論を通してのみ得られます。
「未曽有の性加害の記者会見なら失礼な質問をしてもよい」というのは明確な人権侵害であり、魔女裁判の手法です。例えば、望月衣塑子記者が「東山社長は性加害を行った」と主張するのであれば、警察に告発するのが市民の役割です。会見は個人を一方的に断罪する場ではありません。
またルールを破って他の記者の質問機会を奪ってまで質問を行った望月記者の暴走を井ノ原快彦氏が止めたことに賛同の拍手をするのは、他の記者がもつ当然の権利です。
他の記者を記者とも思わない望月記者に反対する記者の声を「おぞましい」と罵った青木氏こそ、極めておぞましいと言えます。
井ノ原快彦、ジャニーズ会見でなぜ記者から拍手起こった? 望月氏と尾形氏の言動で修羅場に
https://www.cyzowoman.com/2023/10/post_450510_1.html創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による性加害問題について、ジャニーズ事務所が10月2日、2度目となる記者会見を開催。ジャニーズ事務所社長・東山紀之、同副社長に就任した井ノ原快彦、公法令順守を担当するチーフ・コンプライア...
「おぞましい」のはどちらなのか。