【読書亡羊】自衛官は「職業」なのか 上野知子・武石恵美子『女性自衛官』(光文社新書)、小幡敏『「愛国」としての「反日」』(啓文社書房)

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その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末書評!


女性自衛官 キャリア、自分らしさと任務遂行

そもそも女性自衛官は、外部の人が考えるほど自身の仕事を特別視しているわけではありません。女性自衛官にとっては、他の仕事と同様に、自衛官という仕事を選んだに過ぎない、という考え方がベースにあります。その意味で、自衛官はあまたある職業の一つで、社会人であることに何ら変わりないのです。

多くの女性自衛官にとって、「自衛官」はまさに職業の一つ。しかも、以前は「世間から嫌われていた」かもしれないが、今は違う。人の役に立てる、世間に認められた自己実現の叶う職業の一つとして、自衛隊という「就職先」が選ばれているということだ。

単なる「便利屋集団では」という強烈な問い

一方で、『女性自衛官』の先の引用はこう続く。

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