『「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本』㉗共産党と相性がいい高度テクノロジー監視社会

『「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本』㉗共産党と相性がいい高度テクノロジー監視社会

『目に見えぬ侵略』『見えない手』の入門書と言える『副読本』を発売! 二冊の大著から奥山真司氏監修のもとエッセンスを抜き出し、見開き40項目だけでシンプルに解説しています。その中から三項目を特別公開。今回は三つ目「監視社会」。


中国全土で2憶台の監視カメラ

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赤信号を無視して横断歩道を渡ると警告音が鳴り、渡った人物は監視カメラにとらえられ、街の大型ビジョンに顔が大写しになり、その罪を晒さらされる。画面には違反回数の累計までもが表示される。

ディストピア映画の舞台ではなく、これが中国の現実だ。

中国全土に2億台ともいわれる監視カメラを設置し、国民のあらゆる不正を見張っている。信号無視、車両の違法停車など法律違反を取り締まるほか、数万人規模の集会に紛れ込んだ指名手配犯の検挙にも役立っているという。

こんな監視体制に中国人は息苦しさや個人の権利侵害への不満を抱かないのか。「監視されてみんなが法律を守るならいい」「嫌なら違反行為をしなければいい」という発想のようだ。

監視体制はルール意識の向上のためだけに強化されているのではない。中国共産党の支配体制維持のため、党に反対する人物の取り締まりにも使われている。

2019年にはウイグル族を監視する大規模システム「一体化統合作戦プラットフォーム」(IJOP)が構築されたことを、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が中国当局の内部文書を入手して明らかにした。

監視カメラ映像をAIによる顔認証で解析。マルウェアを半強制的にインストールさせた携帯電話の中身など、あらゆる個人情報をアルゴリズム解析し、危険分子とみなされた人物を2万4千人特定。

その内なんと1万5千人を収容所に送り込んでいた

すべてのやり取りが中共に監視されている

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