慰安婦ハルモニ、すべて、真っ赤な嘘だったのですか?|山岡鉄秀

慰安婦ハルモニ、すべて、真っ赤な嘘だったのですか?|山岡鉄秀

嘘つき VS 嘘つき。元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんが、支援団体元代表の尹美香(ユン・ミヒャン)さんを猛攻撃。「30年にわたり騙されるだけ騙され、利用されるだけ利用された!」。これに対して、ユン・ミヒャンさんは「実は本人は慰安婦ではなかった……」と暴露(?)。ふたりの間に、いったい、何があったのか。“偽り”の仮面を捨てて、真実を語ってほしい――。どちらも、だ。


嘘つき VS 嘘つき まさかの“内ゲバ”が勃発!

去る4月15日の韓国総選挙で、挺身隊問題対策協議会(挺対協)代表の尹美香(ユン・ミヒャン)が与党である「共に民主党」の比例区用の政党である「共に市民党」比例代表で立候補し、当選してしまいました。

挺対協といえば、ご存知の方も多いと思いますが、世界中に慰安婦像を建てる活動をしてきた団体です。報道によれば、挺対協は、2015年の日韓慰安婦合意に対抗し、元慰安婦を対象に独自に福祉事業を行うために設立された「正義記憶財団」と組織統合して、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)と名称変更して活動を継続している、とのことです。

今回の総選挙前にはソウル市からの支援金に、両団体の代表として重複して申請していたことが発覚して騒ぎになりました。このスキャンダルで立候補を取り下げるかと思いきや、いつの間にか当選していたので、これでまた反日活動に勢いがついてしまうのかな、と懸念していました。

そうしたら、なんとユン・ミヒャン元代表と、91歳の元慰安婦・李容洙(イ・ヨンス)さんが大げんかを始めてしまいました。

イ・ヨンスさんといえば、世界中で挺対協の先兵として大活躍した有名慰安婦です。2017年11月にトランプ大統領が訪韓した際、大統領府で催された晩さん会に招待され、トランプ大統領に抱き着くパフォーマンスを演じたのを記憶している方も多いでしょう。

そのイ・ヨンスさんが、何があったのか、ユン・ミヒャン代表を猛攻撃しました。

私は被害者ではなく、友達なのですが……

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「30年にわたり騙されるだけ騙され、利用されるだけ利用された!」

「(日本大使館前の水曜集会について)憎悪と傷ばかり教え込んだ。寄付も被害者のために使われたことがなく、どこに使われたのか知らない」

「(ユン氏の当選について)私欲のために的外れなところに行った」

「日韓合意で日本が10億円支払ったことも元慰安婦に知らせなかった」

これに対して、ユン・ミヒャン元代表は、自身のFacebookに、如何に自分とイ・ヨンスさんが親しく、日韓合意の日本政府支払いについても共有していたこと、立候補のことも彼女に祝福されていたこと、などを書いてやんわりと反論しました。

ところが、その投稿のなかに、気になる表記があったのです。

1992年に、ユン・ミヒャン元代表が初めてイ・ヨンスさんから電話をもらった時のことを回想しているのですが、イ・ヨンスさんが、蚊が鳴くような声で「私は被害者ではなく、友達なのですが」と言ったと書いてあるのです。これが朝鮮日報の記事にも載りました。

え? それって、イ・ヨンスさんは元々慰安婦ではなかったという意味でしょうか?

重要なポイントなので、韓国語の原文を韓国語話者にチェックしてもらいました。すると確かにそう書いてあるようなのです。まさか、イ・ヨンスさん、いまさら自分は慰安婦ではなかった、と言うのでしょうか?

イ・ヨンスさんと言えば、証言内容がよく変わることで有名なのですが、その活動も相当目立つものがありました。公刊されている資料によると、イ・ヨンスさんは1928年韓国の大邱で生まれ。1944年に慰安婦として台湾に連行され、1947年まで慰安所で拷問を受けたとのこと。

なんと、戦争が終わってからさらに2年も慰安婦をやり、かつ、拷問を受けたのでしょうか。その拷問なのですが、新聞赤旗日曜版2016年12月4日号には、イ・ヨンスさんの証言として次の記述があります。

「私は16歳のとき、日本軍に台湾に連行されました。慰安所の部屋から逃げ出そうとする私を軍人は思い切り蹴り、刀で右太ももをそぎました。私の両手に電話線のようなものを巻きつけました。体にビビビビッと電流が流れ、私は「オンマー(お母さん)」と叫んで意識をなくしました」

元慰安婦と反日団体の正体が露になった?

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イ・ヨンスさんのパフォーマンスとして特に有名なのは、2007年に米下院で可決された「慰安婦問題の対日謝罪要求決議」(米下院121号決議)の審議の席上、米国議員たちの前で一時間にわたって泣き叫びながら証言を行ったことです。

その後も、世界を股にかけて慰安婦問題に関する講演、抗議活動、慰安婦像設置運動などに従事し、サンフランシスコ市で行われた慰安婦像設置に関する公聴会にも登場しました。

公的資料によると、イ・ヨンスさんは1992年に元慰安婦として名乗り出た当初、「国民服を来た日本人の男から、ワンピースと革靴をもらってうれしくてついて行った」と証言していたのですが、その後は「日本の軍服を着た男たちによって家から拉致された」というような、強制連行ストーリーに変遷して行きます。

イ・ヨンスさんにお尋ねしたい。これらは全部、お友達の話だったのでしょうか?

まさか、いくらなんでも、いまさらそれはないですよね?

ユン・ミヒャン元代表はなぜそんなことをFacebookに書いたのでしょうか?

イ・ヨンスさんがもし偽慰安婦だったら、ユン・ミヒャン元代表も共犯ということになるはずですが。そのユン・ミヒャン元代表も、あれだけ反米を主張しながら、娘をアメリカの大学に留学させている矛盾を指摘されて批判されています。

また、彼女の夫とその妹が過去に北朝鮮のスパイ容疑で逮捕されて起訴された件も蒸し返されているようです。結局、反日団体の正体が露わになった、ということなのでしょうか。

最初から、「生活に困窮している元慰安婦をみんなで支援しよう」というような活動であるべきだったのに、自分たちを完全な被害者、日本を完全な加害者と規定して一方的に糾弾し、問題の解決を妨げ、利権構造を維持しようとし、その為に高齢のお婆さんたちを利用してきた。

そのあげく、30年間も協力したお婆さんと仲間割れし、「散々騙されて利用された」と非難されると、「実は本人は慰安婦ではなかった」と暴露してしまったのでしょうか?

それが事実なら、あまりにも悲しすぎます。慰安婦問題では、多くの日本人が世界中で迷惑を被り、深く傷つきました。

イ・ヨンスさんとユン・ミヒャン元代表には、本当のことを証言して頂きたいと思います。全てが嘘だったのなら、そう証言してくれれば、世界はその勇気を称えるでしょう。そして、慰安婦問題は今度こそ、不可逆的に解決されることでしょう。

英訳はこちら( English version)

山岡鉄秀(Tetsuhide Yamaoka)

https://hanada-plus.jp/articles/206

情報戦略アナリスト。日本国際戦略研究所(DMMオンラインサロン)主催者。公益財団法人モラロジー研究所研究員。1965年、東京都生まれ。中央大学卒業後、シドニー大学大学院、ニューサウスウェールズ大学大学院修士課程修了。22014年4月豪州ストラスフィールド市で中韓反日団体が仕掛ける慰安婦像公有地設置計画に遭遇。シドニーを中心とする在豪邦人の有志と共に反対活動を展開。オーストラリア人現地住民の協力を取りつけ、一致団結のワンチームにて2015年8月阻止に成功。現在は日本を拠点に言論活動中。著書に、国連の欺瞞と朝日の英字新聞など英語宣伝戦の陥穽を追及した『日本よ、もう謝るな!』(飛鳥新社)など。

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