投票日朝、お決まりの印象報道
特集の『風をよむ』では、議院内閣制と首相をテーマにしたものでした。
投票日の朝、『サンデーモーニング』は決まって戦前・戦時中のVTRを流して、与党に投票するとあたかも戦争が起きるかのような印象報道を行います。今回もご多分に漏れずでした(笑)。
今回も現憲法とは異なる戦時中の選挙システムで生まれた大政翼賛会のVTRを流して「戦争は防げなかった」などというナレーションを入れました。
膳場貴子氏:そして今回の選挙では、高い支持率を背景に、自らの「信任」を高市総理は問いました。有権者の責任があらためて問われます。
素直に解釈すれば、この一連の流れは、「与党に投票すると、大政翼賛会のようになり、その結果として戦争になる可能性もある。その責任は有権者にある」という【恐怖に訴える論証 appeal to fear】を展開しているといえます。本当に子ども騙しの番組です(笑)
高市総理が「自分が総理でいいか国民に決めていただく」というのは、確かに挑発的な言葉ですが、連立与党が自民と公明から自民と維新に代わり政策も大きく変化した中、国民に連立与党の信を問うことは、必ずしも大義がないとは言えません。
実際、立憲と公明の連携で、自民と維新の連立与党は必ずしも選挙に勝てるとは限らず、有権者にもそれなりの選択の余地はありました。加えて、多党化の流れによって、ポピュリズムが蔓延した政治は、健全ではありませんでした。
さて、この日の『サンデーモーニング』には、「音楽・九条の会」の呼びかけ人で護憲左翼の大御所である加藤登紀子氏がコメンテーターとして出演していました。
加藤登紀子氏:忘れてはいけないのは、民主主義というのは、国家が暴走するということは、大変恐いことだ。独断的に国家が暴走するという事態をいくつか経験して、特に日本の場合には第二次世界大戦があって、国家を暴走させないために主権在民としての人々の力をどのように反映させるかというのが根本なんですよね。
民主主義で一番大切なことは、多数決だから強い人が全部好きなようにやっちゃうということになってもらいたくない。だから、ギリギリまで少数意見とか、いろいろな意見が尊重されるということが、議院内閣制なんですよね。


