世界で【軍国主義 militarism】を推進している最大の覇権国は中共であり、【平和主義 pacifism】を貫いているのが日本であることは、国際社会の共通した認識です。
しかしながら、中共と日本の左翼は、日本が軍国主義に走っているかのように「物語」を作ってプロパガンダしているのです。前出の加藤氏のコメントはその典型的なものです。
東京大学大学院・阿古智子教授(VTR):『日本は軍事大国化を目指している』。そのような中国政府が作った“物語”が、国際社会にも広がりやすいという状況。『台湾は中国の一部なんだ』それを改めて強く訴えかけることが、(中国には)必要。
国際的にも今、中国は非常に影響力を持っている。他の国々にも受け入れられている可能性がある。政治家のパイプももちろん大事だが、中国政府は民間の圧力も感じているはず。海外にいる中国人たちも、国内の中国人たちとつながって色々な活動をしている。それを(中国政府は)恐れています。
中国の経済的な規模や軍事力というものを考えると、(日本は)太刀打ちできない。だからこそ日本は民主主義国として、自分たちの平和、戦後培ってきた自分たちの価値を示す必要がある
まさに阿古教授のおっしゃるとおり、中共はあたかも平和主義の権化であるかのようにふるまって、日本を軍国主義であるかのように世界中に大宣伝しています。
これと同じような活動を日本で行っているのが、『サンデーモーニング』です。10月26日の放送は特に酷いものでした。
(以下全て10月26日放送より)
膳場貴子氏:政権の「ブレーキ役」を自認してきた公明党。今回、その公明党に代わって連立パートナーとなったのが、日本維新の会です。「戦力」を持たないことなどを定めた憲法9条2項の削除や、「国防軍」の明記などを盛り込んだ、憲法改正に関する提言をとりまとめています。(中略)
これまでの自公から急旋回したように見える自民・維新の連立政権。どこへ向かうのでしょうか。
元村有希子氏:外形的事実だけを見たら、戦争ができる国にする。それから人を殺せる国にするという方向にしか見えない。これは90年前の日本が歩んできた道ですよね。
高橋純子氏:自民党が壊れるのは自業自得だからしょうがないのですが、それによって日本の民主主義、戦後80年間築いてきたものが壊される可能性があって、それは本当に勘弁願いたい。
日本の防衛力をめぐり、中共はトンデモない「物語」を流布し続けていますが、『サンデーモーニング』もそれに負けじと、誇大妄想の「物語」を流布し続けています。
これは平和国家の主権者である日本国民に対する侮辱に他なりません。


