簗大臣「予算カット発言」は「脅し」
2026年10月18日の『サンデーモーニング』で気になったのは、簗和生(やなかずお)農林水産大臣の辞任の話題をめぐる一連の報道です。
アナウンサー:水曜、総理官邸に現れた簗農水大臣。
簗和生農水大臣(VTR):今、総理に辞表を提出したところです。
この騒動をめぐる簗大臣の対応の流れは次の通りです。
■「予算大幅カット発言」発覚
https://www.youtube.com/watch?v=XzsHDpgLI2o
■10月2日「回答控えたい」
https://www.youtube.com/watch?v=V7lD3p3RKJo
■10月5日「発言を撤回し お詫び」
https://www.youtube.com/watch?v=Fl83jDAR3m8
■10月6日大臣会見「働きかけはない」
https://www.youtube.com/watch?v=68wEIXht8i0
■10月7日会見「働きかけはなかった(国交省調査結果公表)」
https://www.youtube.com/watch?v=aK6LrwYfmK0
■10月14日辞表提出
https://www.youtube.com/watch?v=6gqnn0DY5II
説明責任を確信的に回避した10月2日の大臣会見は、自分の落ち度も責任も認めない【否定 denial】であり、極めて不誠実な対応であったと言えます。
10月5日の会見では、落ち度を認めたものの責任を曖昧にしました。これは典型的な【責任回避 evasion of responsibility】です。
さらに、10月6日、7日の会見では、「働きかけはなかった」とました。これは落ち度を認めたものの責任を認めない【弁解 excuse】です。そして10月14日、落ち度も責任も認めたことで、やっと【謝罪apology】が成立したのです。
自分に投票しないと不利益が発生するという簗大臣の「予算カット発言」は、単なる不適切発言ではなく、統治者による被統治者に対する脅しと受け取ることもできます。
主権者の代表として権力をもつ者が、自分に従わない主権者をコケにするのは到底許されるものではなく、辞任という形での社会的な制裁を受けるのは極めて健全です。与党を含めた国会議員とマスメディアがその発言への責任を厳しく追及したのも当然のことです。
近年、自分と考え方が同じものに対しては気持ち悪いほど礼賛する一方で、自分と考えが違う者に対しては徹底的に攻撃するという極めてカルト的な現象がネットの世界で認められますが、簗大臣の「予算カット発言」は、それと大差ありません。


