インフレは益々進行
2026年9月20日の『サンデーモーニング』で興味を引いたのは、斎藤幸平氏のコメントです。まずは円安のニュースから…
“5連休直撃”物価高どこまで?消費減税「制度設計」決定も、財源“先送りで”続く円安”?「物価の番人」日銀が利上げも“止まらぬ円安” 【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2959377物価高対策として政府は食品の消費税を引き下げるための制度設計を閣議決定しました。そんな中、減税の効果を打ち消しかねないのが、円安です。11年ぶりに5連休となったシルバーウィークの初日。賑わっていたのは…
アナウンサー:物価高対策として政府は食品の消費税を引き下げるための制度設計を閣議決定しました。そんな中、減税の効果を打ち消しかねないのが、円安です。(中略)
政策金利を1.25%に引き上げた日銀。金利を上げれば、円安に歯止めをかける効果があるはずでした。ところが、利上げの発表直後、円相場は一時、2円近く円安にふれたのです。円安の是正が見えないなか、さらなる円安を呼びかねないのが、財政悪化への懸念。消費税減税の財源が示されないことで、財政悪化への懸念が出ていることを問われた高市総理は…
高市早苗総理(VTR):ご心配をいただかなくてもよいと考えております。見通しはしっかりと立っております」
アナウンサー:消費税減税への期待がある一方で、物価高の背景にある円安は、どこまで続くのでしょうか。
膳場貴子氏:消費税を減税しても、財政不安から円安が止まらなければ、さらに物価高が進んでしまうということになりかねませんが…
今回、日銀が利上げしても円安が進行した要因は、財政不安というよりは、
①既に日銀の利上げを織り込んだポジションの解消(アンワインド)
②米国が利上げして日米金利差が維持されたこと
③貿易収支の悪化
④海外投資の拡大
であると考えられます。短期的には、インフレ税によって税収が増加しているので、財政は好転しています。
今年になって実質賃金(名目賃金から物価変動分を除いた値)はプラスに転じていますが、名目賃金の上昇によって税率も上昇する(ブラケット・クリープ)ので、納税額が多くなると同時に保有する金融資産の価値も下がります。これがインフレ税です。
インフレ税は、政府が国民に発表することなく実現できる大増税です。インフレの進行とともに国民の金融資産は自動的に目減りしています。全国消費者物価指数(CPI)の総合指数は、コロナ前の2020年と比較して約12%上昇しています。食料品の消費税を8%から1%にしたところで、物価上昇分がこの値を上回れば、実質的に増税ということになります。

