膳場貴子氏:国連が定めたSDGs持続可能な開発目標にも謳われた気候変動への具体的な対策、それが今、危機的な状況を迎えています。(中略)
私たちにとって喫緊の課題である地球温暖化、それが一線を越えたかもしれません。去年2月から今年1月までの世界平均気温が産業革命前と比べ1.52℃上昇したのです。地球温暖化対策の枠組みであるパリ協定では産業革命前と比べ気温上昇を1.5℃までに抑えるという目標を掲げました。それを今回初めて1年の平均で上回ったのです。(中略)
一線を越えたかもしれないと聞くと本当に不安になってしまうんですけれども。
そもそも、1.5℃は人間が決めた閾値であり、これが地球物理における臨界点であるかのように認知操作した上で、安易に恐怖に訴えるのは、あまりにもカルト的です。ちなみに東京は100年前から約2.5℃上昇しています。
薮中三十二氏:本当に地球が危ないんだということを政治家・リーダーがきちんと理解して、国民もそれを本当に大事な問題だと自分事として考えなければいけないと。ところが今、政治家・リーダーが何を考えているかというと戦争だ。さぁ軍備拡張だと。そっちの方に関心が行っている。本当はこっちも、地球は危ないんだよということをもう一回あらためて考える必要がある。