例えば、次の図は世界各地における天候に関係する超過死亡者を1990年から2090年まで予測したものです。
赤線は暑さによる死者数、青線は寒さによる死者数であり、地球温暖化は今後数十年の間、寒さによって亡くなる多くの命を救うことになるのです。
あえて言えば、目加田氏は、暑さで死ぬ人の人権を重視する一方、寒さで亡くなる人の人権を軽視していると言えます。
Estimates of changes in cold-related and heat-related excess deaths for nine regions and three emissions scenarios. This calculation moves the temperature distribution but holds the temperature-death risk relationship fixed: no adaptation or changes in resilience are allowed. From Gasparrini et al. (2017).
また、公共の電波を使って原発停止を強く求めてきた『サンデーモーニング』が、長期にわたる日本のCO2排出増に多大な貢献をしたことは自明です
目加田氏の主張が真であるのならば、『サンデーモーニング』こそ、地球温暖化を推進した人権蹂躙番組ということになります。違いますか。そうでしょ(笑)。
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。