「もしトラ」から「ほぼトラ」へ
アメリカ大統領選挙の予備選挙がついに始まった。トランプ前大統領の圧倒的な強さに世界中が息を呑んでいる。アイオワ州では2位のデサンティス候補に30ポイント以上差をつける歴史的大勝を納め、デサンティスと4位となったビベック・ラマスワミ候補とを撤退に追い込んだ。その後デサンティス、ラマスワミともトランプの支持を表明した。ニッキー・ヘイリーはニューハンプシャー州ではもう少し善戦することも予想されたが、10ポイント以上の差をつけられたことのダメージは大きいだろう。ヘイリーは2月24日に行われる地元サウスカロライナ州予備選挙まで戦うことを表明しているが、スーパーチューズデー(3月5日)を待たずしてそこが最後となる可能性が非常に高くなってきている。
昨年より「もしもトランプが再選したら」という意味で「もしトラ」という言葉が流行ってきたが、いまや「ほぼトランプが再選する」という「ほぼトラ」に変わった。少なくとも共和党候補はトランプでもはや決まりだ。トランプ再選を忌避する人々からは「またトランプか」という意味で「またトラ」という言葉まで出てきている。
世論調査の数字はバイデンとの対決でも上回っている。変則要因はトランプの裁判だけだろう。裁判の結果がどうなるのか。またその結果が選挙に与える影響がどの程度かについてはあまりにも予測が難しいため推測の域を出ない。
そこで、「ほぼトラ」の状況では、第2次トランプ政権の陣容や政策、またその対策について論じることに移っていくべきだろう。
トランプの次男が投稿したXの意味
エリック・トランプのX投稿