恒例のコレクションイベント
2023年12月20日~2024年1月14日まで横浜山手にある岩崎ミュージアムで恒例のコレクションイベントを行った。
なべやかん、チングル後藤(横浜石川町の古着屋『チングルベル』でシロアリブリーダー)、オマルさん(エモリハルヒコという名のイラストレーター)、革パン刑事(王道を外れたマニアック昭和歌謡DJ)の4人が各々コレクションを持ち寄って展示を始めたのが2016年。
最初の展示時期が夏だったので『夏休み大作戦』と銘打っておこなったのだが、イベントをやる前の打ち合わせで岩崎ミュージアムの小池さんは疑心暗鬼な表情で乗り気ではなかった。
岩崎ミュージアムというお堅いイメージの場所が我々によって汚されるのではないかといった思いがあったようだ。最初の時の思い出話をすると「岩崎ミュージアムのイメージに合わない事をされるのではと思い、小池さん打ち合わせ中ずーっと警戒している表情してましたね」とチングル後藤さんが必ず言う。
この当時、YouTubeで『ピッコリーノハウス』というのを4人でやっていた。そんな流れもありチングル後藤さんが同じ横浜の小池さんを紹介してくれイベント開催となったのだ。
『夏休み大作戦』はアイデア満載で様々な挑戦をした。展示だけでなくチングル後藤の知り合いの車屋さんから中古車を貰って来てオマルさんが全塗装し自分のキャラを描いたものをミュージアム入口に展示した。
そして、開催中にスペシャルイベントとして岩崎ミュージアム地下にあるゲーテ座ホールで古着ファッションショーもおこなった。チングルベルのお客さんやプロのモデルさんが登場する『ファッションショー』ショー。イメージはサーカスだったので様々なアトラクションが飛び出すショーを演出した。
『夏休み大作戦』搬入の日、展示品設置を始めると小池さんも我々がやろうとしている事が見えて来て前のめりになり様々な展示方を提案してくれ想定以上の豪華な飾り付けが出来た。
イメージは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
その後、しばらく大作戦シリーズは開催されなかったが4年ぶりに開催する事になった。2020年4月『春休み大作戦』だ。展示品の数も前回を上回る物量でハイエース2台がパンパン状態。
古着で渋谷のスクランブル交差点の行きかう人を再現したり、可愛い物、気持ち悪い物、オマルさんデザインの宇宙人、革パンの拘りのレコードなどで会場の壁全てを埋め、床も天井も物だらけにした。
ところが、時はコロナ禍。開催中数日間は30分一組の入れ替え制でおこなっていたが、緊急事態宣言発令でイベント中止となり”幻の春休み大作戦“になってしまった。
翌年、秋に『ハロウィン大作戦』を開催。革パンのリベンジという事で物凄い物量とオマルさんが大好きな気持ち悪い物を展示するというのが裏テーマだった。
2022年は『夏休み大作戦』となり、久々の夏休み開催となった。この時はチングル後藤さんの要望でなるべく大きい物を展示して欲しいと言われ、自分のコレクションは等身大サイズの物が中心となった。
『夏休み大作戦』開催中に「次回はいつにするか?」という話題になった。まだやっていないのは冬休み。でも冬休みというより年またぎで盛り上げたいという事になり『年末年始大作戦』という事になった。
クリスマスと新年を祝う、そんな感じ。その時から何となく自分の頭の中で展示のイメージが出来上がっていた。イメージは映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のような世界。
ハロウィンタウンとクリスマスタウンと不思議な扉の付いた木々のある森。これらを混ぜたような空間を作りたいと思った。
さらにハリウッド映画に登場する”間違った日本“これも表現したかった。この意味の分からない感覚をメンバー達に伝えるのが非常に難しい。こんな時、絵が上手かったら良いのにって思う。
アニメ監督などはスケッチ画にしてイメージをスタッフに伝えられるのだが自分にはその才能がないので頭の中の映像を絵にする事が出来なくてとても歯がゆい。それでも事前に必要な物を小池さんとオマルさんがダンボールで作ってくれていたので理想に近付く事が出来た。
会場内に入るには鳥居をくぐらないといけない。