毎年正月から最高に暗いテーマを放送
以上、今年の『サンデーモーニング』は重苦しい暗いテーマで始まりました。関口氏の言葉も不安に溢れています。
関口宏氏:年の始まりに大きな地震と航空機事故を見せられて、不安なものを感じながら始まったような気が私はしております。私たちは壊れようとする世界を救えるのか。未来に希望をどうつなげればいいのでしょうか…
ただ、今年のテーマが異常に暗かったかと言えば、そうとは限りません。過去の新春スペシャルのテーマも、ネタでないかと疑ってしまうほど、異様に暗かったのです。
『サンデーモーニング』新春スペシャル
2017 迷える世界
2018 揺らぐ世界
2019 ふたつのレール
2020 幸せになれない時代
2021 コロナからのメッセージ
2022 引き裂かれる世界
2023 墜ちるニッポン、再生への道は
2024 壊れゆく時代 壁が分断する社会
あえてポジティヴに解釈すれば、『サンデーモーニング』は、毎年正月から最高に暗いテーマを放送することで、お屠蘇気分に浮かれた日本人を現実世界に引き戻してくれるという今どきなかなか珍しい奇特で親切な番組なのです。
今年もしっかりとウォッチングして行きたいと思います(笑)
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。