まるで他人事のように処理水放出をめぐる日中間の対立を報じる『サンデーモーニング』ですが、中国の主張は、『サンデーモーニング』がこれまでに公共の電波を使って垂れ流してきた非科学的な「汚染水放出デマ」と完全に一致します。
つまり中国は『サンデーモーニング』の主張を復唱しているだけなのです。風評加害者の『サンデーモーニング』は、過去の報道を検証する責任があると同時に、中国の禁輸による風評被害の責任をとる必要があります。
300億円と1000億円
さらに番組は、大阪万博をめぐって次のように報じました。
アナウンサー:大阪万博の会場建設費が450億円増えました。このお金の負担は、国と大阪と経済界が3等分するので、2/3が税金で賄われることになります。
三輪記子氏:やめるという選択肢を視野に入れなければいけない。
『サンデーモーニング』は、予測不可能なウクライナ戦争が引き起こした世界的なインフレによる大阪万博の会場建設費の増額を見込めなかったことを非難し、税金から300億円(=450億円×2/3)を支払うことを問題視しました。
しかしながら、よく考えてみましょう。
『サンデーモーニング』は、公共の電波を使って「汚染水放出デマ」を繰り返し拡散しました。こういったデマによる風評被害対策費には1000億円の血税が当てられています。予測不可能な事象による300億円の税負担増を問題視するなら、意図的なデマの流布による1000億円の税負担増を同時に問題視する必要があります。
ちなみに「汚染水デマ」による最大の風評被害者は、デマの罰ゲームを理不尽にさせられている日本国民に他なりません。厚顔無恥な番組の暴走は止まりません。