日本国民を犯罪者扱い
さて、ジャニーズ性加害問題で人権を軽視したのは、性加害を隠蔽したジャニーズ事務所とテレビ局であって、日本国民を主体とする日本社会ではありません。
朝から晩までワイドショーを観たりtwitterを返信したりしている意識高い系のヒマ人は別として、一般国民にはそれぞれの仕事があり、それぞれの生活があり、それぞれの固有の問題があるので、ジャニーズの人権蹂躙を四六時中気にかけている時間などありません。
一方、公共の電波を独占するテレビ局は、国民が直接的(公共放送局)あるいは間接的(民間放送局)に支払う経済的対価と引き換えに、国民の【代理人 agent】として国民に客観的な情報を提供する義務があります。
具体的には、公共放送局は国民から受信料を徴収し、民間放送局は国民がテレビを観る/観ないにかかわらず商品に余儀なく課金されている莫大な広告収入を国民から得ています。
そんなテレビ局が、自分たちがジャニーズ性加害を隠蔽した重大な人権蹂躙を棚に上げて、ジャニーズ性加害を国民の人権意識の低さのせいにするなど理不尽この上ないことです!
番組は、性的少数者や外国人収用問題やジェンダー意識を根拠に日本国民の人権の低さを問題視しますが、日本国民は、ゲイであり、二重国籍であり、男性タレントばかりを使うジャニー喜多川氏を、けっしてそのことで差別などしませんでした。
『サンデーモーニング』こそ、日本国民を不当な理由で差別して犯罪者扱いしているのです!
藪中三十二氏:人権の問題について欧米諸国と日本との違いは大きい。バーンスタインは禁錮23年で牢獄に入っている。これと随分受け止め方が違う。本来であればジャニーズ事務所は解体的な出直しを少なくともやらなければいけなかった。
高橋純子氏:人権侵害を受けた側がおかしいと声を上げることは同調圧力の中でかなり大変なことだが、それに対して連帯して行くこと、声を支えて行くこと、それに続いて声を上げることは私たちにもできる。社会を変える力は自分たち自身にあるということをもう一度思い返してその力をもう一度信じることから始めていきたい。
渡部カンコロンゴ清花氏:人権は日本では正確に理解されていないと。ああいう事件を通して立ち戻って意識して人権とは何かをもう一度学ぶ必要がある。
荻上チキ氏:広島のG7サミットで出したペーパーには立派なことが書かれているが、国連の勧告を無視している状況がある。このペーパーを完全実行して欲しい
最初のスタジオトークでは、児童虐待企業に対して一般企業が広告契約を打ち切ることを「皆で叩く」「一斉に雪崩を打つ」と非難していたコメンテーターが、「風をよむ」では国民の人権意識が低いからこんな事件が起きるというような説教で国民に絡んでいることがわかります。
ジャニーズ性加害は、ジャニーズ事務所と日本のテレビ局の人権意識の欠如によって成立したものです。そんな彼らに理不尽にコケにされている日本国民はもうテレビを観るのをやめましょう。彼らはジャニーズ性加害を日本国民のせいにしているのです!
さて『サンデーモーニング』に出演するたびに暴言を吐いてくれる朝日新聞論説兼編集委員の高橋純子氏ですが、この日もしっかりと期待に応えてくれました(笑)。
高橋純子氏:岸田総理は辛うじてアピール・ポイントとなる女性閣僚5人を起用したが、これに対して「女性ならではの感性」と言った。プププ~、ふざけんなと正直私なんかは思った。(副大臣と政務官の)54人の全員がスーツでネクタイの男性だけが並んでいるというのは非常におぞましい。