理念皆無のご都合主義
寺島実郎氏:ロシアの疲弊、プーチンの焦りは臨界点に迫ってきた。岸田氏は中東辺りを回っているが、一体どういう世界秩序を日本は模索しているのか。つまり世界を分断するような力学に加担することを日本は避けなければいけない。
日本はどんどん軍事同盟であるNATOへ諸肌脱いで参画していく方向に前のめりになっている。NATOへの接近は世界を二極分断する対立の中に、この戦争を世界戦争にしてしまう。無責任な応援団になってはいけない。
次の世界秩序を分断させない方向に向けて日本が国家としての構想力を試されている。そういう議論に進み出さなければダメだ。
寺島氏はウクライナ軍がクリミア橋を爆破したことを受けて、ロシアに対峙する先進国の同盟であるNATOに日本が加わらないよう強く牽制しています。これは、日本だけはプーチンを黙認するよう実質的に求めていることに他なりません。
しかしながら、寺島氏は先々週の『サンデーモーニング』では次のようにコメントしていました。