Awards given by CAN to the countries who are “doing the most to achieve the least” in terms of the progress on climate change.
「化石賞」を受け取る環境団体メンバー(左)
みたらし氏が無知であるゆえに言っているのか、日本を貶める大衆操作のために言っているのかは不明ですが、「化石賞を取るくらいの国は、気候変動がメンタルヘルスに影響があるという研究が進んでいない」とする言説はあまりにも乱暴であると言えます。
無理やり日本をバッシング
インパクトファクターが最も高い医学雑誌の”THE LANCET”のレヴュー論文[Climate-sensitive health counselling: a scoping review and conceptual framework]に紹介されている研究論文のうち、Scopusのインパクトファクターが高い論文は、米国・英国・オーストラリアといった日本を遥かに凌駕する化石賞の常連国の著者によって書かれています。
https://www.thelancet.com/journals/lanplh/article/PIIS2542-5196(23)00107-9/fulltext
つまり、みたらし氏の「日本は化石賞を取るくらいなので」という言葉は、実態を反映することなしに無理やり日本を見下したバッシングであると言えます。
そして、このような特定の方向に偏った発言をするコメンテーターばかりが恣意的に選定されているのが『サンデーモーニング』という番組なのです。その結果、このような背景を知る由もない一般の視聴者は、日本は気候変動対策に消極的な国であるかのような印象を擦り込まれてしまうのです。