「LGBTの友人に会ってくれ」と昭恵夫人
7月8日、芝・増上寺において安倍晋三元総理の一周忌法要が執り行われた。私も焼香させていただき、その後開かれた「安倍晋三元首相の志を継承する集い」に参加した。昭恵夫人は増上寺でも集会でもずっと泣いておられて、いたたまれない気持ちになった。
集いでの挨拶で昭恵夫人は、「去年の今日のことを思い出すと、本当に朝から涙が止まらなくなって、申し訳ございません」と述べられ、改めて昨年7月8日の衝撃が私の身体にもよみがえり、涙が流れた。
この集いでの昭恵夫人のお話は、安倍元総理のお人柄がよくわかる内容だった。ぜひ皆様も全文をご一読いただければと思うし、そのお話を紐解きながら、今回は安倍元総理のお人柄とエピソードを皆様にお伝えしたい。
【スピーチ全文】昭恵夫人「LGBTの友人に会って議論重ねた」
https://www.sankei.com/article/20230709-RLLQ4P2H6VLLBEHK5PVGCH7IY4/安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃されて死去してから1年を迎えた8日、東京都内で行われた「安倍晋三元首相の志を継承する集い」での昭恵夫人のあいさつの全文…
昭恵夫人は、「最後に私が主人に頼んだのがLGBTの友人に会ってくれということでした」とお話になった。昭恵夫人にはLGBTの友人が多くいるとのことで、様々な意見が直接寄せられていたことから、直接会って話を聞いてもらえないかと安倍元総理にお話ししたとのこと。
そうしたところ、安倍元総理は、「いいよ」と言ってお会いになった。その時の様子を昭恵夫人はこう述べられた。
「食事をしながら、飲みながら、彼らの話を熱心に聞いて、一つ一つの課題に対して、法律にしなくても、これはこういう解決方法があるんだと。日本は昔から差別をするような国ではないんだと、議論を重ねて彼らは大変喜んで納得をしていました」
このように安倍元総理は、総理時代から、昭恵夫人を通じて様々な方の意見をお聞きになっていた。安倍政権に批判的な方にも昭恵さんは果敢に会っており、そうした方々の意見を安倍総理に伝えていた。そして、なかなか総理時代には会うのは難しかった方々でも、総理退任後は昭恵夫人を通じお会いしていた。