偉大なモンスタークレーマー番組
さらにサンモニが支離滅裂なのは、法案が成立しなかったことを問題視すると同時に法案の成立に反対した議員も問題視していることです。サンモニにとって批判する対象の認定基準は、法案への賛否ではなく、自民党に属しているか否かです。自民党に属していれば、法案に反対でも批判されるのです(笑)。そしていつの間にか、岸田首相が解散を匂わせて法案の審議を阻害したことになっているのです。
サンモニ・アナウンサー:大きく吹き荒れ、一気に吹き止んだ解散風。重要な法案は審議が尽くされぬまま成立した形です
関口宏氏:いたずらに解散を振り回してほしくないな。
渡部カンコロンゴ清花氏:解散を匂わせたり否定したりして多くの人が翻弄される中で本来なら慎重に議論し尽くして決めて行かなければいけない法案が超特急で決めて行くことになった。これって本来的だったのか。(中略)
議員には国民の方を向いて政治をして欲しい。もしそうなって行けば、本当はこの報道の尺も国会審議の内容を報道できていた。
上述したように、解散風を造って政治と社会を振り回したのは、マスメディアであって岸田首相ではありません。
ちなみに、国会で政策議論が尽くされようとも、サンモニはその内容を公正に報じるような番組ではありません。基本的にサンモニは、政策の可否ではなく、政策の論者の善悪しか報じないのです。
そもそも、先週の放送では「岸田首相が権力を振りかざして解散しようとしている」と勝手に妄想して非難したサンモニですが、今週の放送では「岸田首相は最初から解散するつもりもないのにそれを誤魔化した」と勝手に妄想して非難しました。
自らの論理矛盾など一切気にすることもなく、政敵を【ストローマン論証】で非難するサンモニはあまりにも偉大なモンスタークレーマー番組です(笑)。