なべやかん遺産|「ハロウィン大作戦」

なべやかん遺産|「ハロウィン大作戦」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は前回に引き続き「ハロウィン大作戦」!


『なべやかん・チングルベルのハロウィン大作戦~ぼくらを夢中にさせたモノ~ グッズ・レコード・ファッション・オカルト』
開催期間2021年10月14日(木)~31日(日) 10:00~17:00 ※月曜日は定休日

昨年のリベンジ

去年は我々が経験した事が無いとんでもない事が起こってしまった。

新型コロナウィルス。新型コロナウィルスが蔓延して一年以上経つと、新型でなく旧型だろうと言いたくなるくらいウィルスが変化している。

疫病といえば学生時代、春だか夏だか冬だかの休みの宿題でカミュ著『ペスト』を読まされたが、そんな感染症が広まって多くの人が死んでしまうなんて事は不衛生な時代だから起こったことなのだろうと勝手に思い込んでいた。ところがどっこい、今の現状が続いているのだから恐ろしいし、嫌になる。
 
去年、最初の緊急事態宣言はとんでもない恐ろしさを感じた。緊急事態宣言が出るぞ出るぞとニュースで煽られ、緊急ならさっさと出せよと思っていた人も多い事だろう。そして、緊急事態宣言により多くの事がストップしてしまった。
 
横浜山手にある岩崎ミュージアムで第441回企画展『なべやかん・チングルベルの春休み大作戦 ~ぼくらを夢中にさせたモノ~』がおこなわれていた。

横浜石川町にあるビックリハウスのような建物で経営している古着屋チングルベル、イラストレーターで宇宙人の画を描いているエモリハルヒコ氏、昭和歌謡レコードとビデオテープコレクターのDJ・革パン、そして、なべやかんの4人で様々な物を持ち寄って展示する。

4年前に『夏休み大作戦』をやっていて、その延長線上にある展示イベントだった。『夏休み大作戦』では岩崎ミュージアム内にあるゲーテ座で古着ファッションショーや展示空間で革パンDJが来場者を昭和歌謡で楽しませてくれたので日々盛り上がったイベントとなった。
 
がしかし、4年ぶりにおこなわれた『春休み大作戦』は別物になってしまった。展示準備をしている段階から、我々全員どうなってしまうかわからない不安な状態で、幕が開けても「皆さん来てください」といった告知がNGとなった。

観覧は予約制になり、30分毎に一組だけ入れる、そんな悲惨な状態。緊急事態宣言が出ると岩崎ミュージアムが休館になりイベント中止となった。

「来年、リベンジしましょう」

そう言いながら撤収作業をする我々。根っからのネガティブ男・エモリハルヒコ氏以外の人達は全員ポジティブだった。

今回のテーマは本来のハロウィン

なべやかんコレクションが生で見られる!

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