菅総理の真価を世に示す絶好の機会
横浜市長選挙で立憲・共産が推した候補が当選したが、得票数をよくよく見ると、当選した山中竹春氏は506,392票、閣僚を辞めて出馬した小此木八郎候補は325,947票、自民の一部市議が推した現職の林文子候補の票は196,926票で、足すと山中候補より16,481票多い。
元長野県知事の田中康夫氏は194,713票、元神奈川県知事の松沢成文氏は162,206票獲得している。反山中票が圧倒的に多いし、乱立した故の結果と言えなくもない。
菅政権云々とメディアは取り上げているが、一市長選挙の結果である。今は菅総理のいう通りコロナ収束に全力を尽くすことである。
政局にしたがる一部メディア、コメンテーターよりも圧倒的に国民は安定政治を求めている。
目に見えない新型コロナウイルスとの闘いは、誰がやっても手探りで進めるしかない。ここは苦労人で地方出身の菅総理に頑張ってもらうしかない。
昨年9月8日、自民党総裁選挙での立候補挨拶で、
「50数年前、上京した際に、今日の自分の姿は全く想像をすることもできませんでした。私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義じゃないでしょうか」
と述べられたが、菅総理はこの原点に返って、自信を持って日本の舵かじ取とりをすべきである。
何があっても天は落ちてこない。菅総理の真価を世に示す絶好の機会と前向きに受け止めたい。
(2021年8月23日「ムネオ日記」)
1948年、北海道足寄町生まれ。新党大地代表。拓殖大学在学中から故中川一郎氏の秘書を務める。83年、衆議院議員に初当選。第2次橋本内閣で国務大臣 北海道・沖縄開発庁長官、小渕内閣で内閣官房副長官を務める。2002年6月、あっせん収賄容疑で逮捕。05年8月、新党大地を結成。09年9月、衆議院外務委員長に就任。10年9月、実刑判決が確定し、12月に収監。11年12月、仮釈放される。17年4月、公民権が回復し、19年7月の参院選で当選。