「国連クマラスワミ報告書」で事実関係を扱う「第二章 歴史的背景」には11個の註があり、その中の10個がジョージ・ヒックスの著書を、残りの一つが吉田清治の著書を引用したことがわかる。
ジョージ・ヒックスも吉田清治の「慰安婦狩り」証言を借用しており、クマラスワミ報告書は吉田清治の虚偽証言で上塗りされたと言っても過言ではない。
『【資料集】韓国政府とメディアが言わない慰安婦問題の真実』は今回、「女性のためのアジア平和国民基金」が日本語に翻訳した「【日本語版】国連クマラスワミ報告書」を韓国語に翻訳し紹介した。原本は英語版だが、日本人がこの報告書をどのように認識し理解しているのかをより示すための趣旨で、敢えて日本語版を翻訳したと訳者は明らかにしている。
5.『日本の歴史認識問題研究会論文』
前挺対協代表の尹美香と元慰安婦李容洙の葛藤はなぜ起きたのか。
二転三転する李容洙の慰安婦体験証言に対して、韓国でも疑問が生じている。挺対協で内紛が起きていたその最中、挺対協と北朝鮮の癒着関係にも新たに光が当てられている。
『日本の歴史認識問題研究会論文』は、日本の歴史認識問題研究会の論文集『歴史認識問題研究』第7号(秋/冬号2020年9月18日)に、西岡力教授が投稿した同題論文を完訳掲載したものである。
韓国の時事を韓国国民よりも詳細に把握する、日本知性界の底力の一端を示す論文である。
6.『反論書』ハーバード大学慰安婦論文撤回要求をした経済学者声明の事実関係誤謬
この反論書は、ジョン・マーク・ラムザイヤー教授の論文撤回を要求する米国経済学者たちの声明と関連し、西岡力教授が作成しメディアウォッチに独占投稿した原稿を翻訳し公開したものである。ハーバード大学教授であるジョン・マーク・ラムザイヤー教授の論文撤回を要求する米国の経済学者たちの声明には、実に11の事項で重大な事実関係の誤謬がある。
性奴隷説の立場を支持しようが、公娼説の立場を支持しようが、本来なら学術討論こそ要求するべきであり、多数の力で論文の撤回を要求することは困難であると西岡教授は一喝する。