私には猫が、猫には私が
「ツキネコ」からこれまで5匹の猫を「永年預かり」した久野(くの)千津子さんが生き生きと、猫との暮らしを話してくれる。
「両親と夫を見送ってひとりになり、もう私を必要としてくれるものはいないのだと感じて毎日辛かった時期がありました。
でも今は、毎日がとても幸せ。猫たちには私が必要なんだと思えるんです」
私の老後の安心のために……
私がこのシステムを初めて知ったのはもう4年前で、当時新聞や週刊誌でも取り上げられた。全国から保護団体も視察に来ている。
なのに「ツキネコ」以外でこの制度を運用しているところはまだ聞かない。もっと全国に広まってもいいと思うのだが。
たくさんのひとにこのシステムのことを知ってほしい。そして全国で、お年寄りと猫との幸せな出会いがもっと増えることを願ってやまない(私の老後の安心のために……!)。
(初出:月刊『ねこ新聞』2019年1月号)