それならその高齢者に万一のことがあったときに、もう一度その団体が引き取ればいい、というのが「永年預かり」だ。
「預かり」としながらも、実質は譲渡。これなら人手やお金にいつも困っている団体も助かる。猫も自分の家ができる。
もちろん猫を飼いたい高齢者にとって、これ以上の喜びはない。三方いいとこ取りなのだ!
ツキネコカフェ
「年齢は関係ありませんよ。ちゃんと人間同士のコミュニケーションが取れるひとだと判断すれば、私は猫を渡します」
と話すのは、制度を立ち上げたNPO法人「猫と人を繋ぐツキネコ北海道」代表の吉井美穂子さんだ。
札幌市内で猫の保護施設「ツキネコカフェ」と「ニャイダーハウス」を運営している。「永年預かり」の条件はひとつ、万が一のときに「ツキネコ」に連絡が行くようにしておくこと。