実際、谷口氏は2018年11月11日に『サンデーモーニング』に出演していました。なんと寺島氏のコメントは、谷口氏のコメントをうけたものでした。
谷口氏が、そんなに定数削減を危険だと思うのであれば、このときに反論すればよかったと思います(笑)。
谷口真由美氏:どこが割を食うかというと地方部なのです。都市部が割食うわけではなくて、地方部の意見がおそらく反映されにくくなるということになると、それこそ災害の問題にしてもそうだけど、そういうことって誰が代弁するのですかと。代表して議会に行く代議士になるのですかみたいな話もわからなくなってくる。
だからこの議員定数の削減って物凄く危ない話で、だからこの選挙制度改革の話は二党間でやる話でなければ、臨時国会でやる話でもなくて、きっちりと腰を据えて国会で議論しなければならない話なので、こんなところで高市氏も合意してどうするのだとうという気は、私は物凄くします。
膳場貴子氏:ちょっと場当たり的な印象を受けますが…
膳場さんも「場当たり」だなんて、何度も寺島氏からこのこと聞かされたでしょ(笑)。
維新が主張しているのは、比例代表の定数50削減であり、谷口氏が危惧するような地方の定数削減ではありません。また、比例代表で泡沫政党が消滅しても影響はかなり限定的であると考えられます。私も比例代表の削減はありだと思います。
なお、民主主義社会において、一票の格差の合理的な是正は必要不可欠であると考えます。『月刊Hanada』2022年5月号で草案を提案しておりますので、お読みいただければ幸いです。

「十増十減」は民主主義を脅かす|藤原かずえ【2022年5月号】
https://hanada-plus.shop/products/169・アダムズ方式も安直だ・現行方式の長所と短所・アダムズ方式の長所と短所・民意の反映システム・多様性の重要性・新しい選挙制度の提案・区割りも変える必要なし・民主主義は確保されてきた・国家百年の計ページ数:12ページ(PDF)掲載号:月刊Hanada2022年5月号※商品の特性上、購入確定後のキャンセル・交換・返品(返金)はお受けできません。