
なぜLAで暴動? “移民が作った聖域州”カリフォルニアとトランプ氏の異例措置の思惑【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1979799カリフォルニアのデモの参加者には、メキシコ国旗を持つ人もいます。トランプ大統領は「外国の旗を掲げている」などと批判していますが、実はこれ、カリフォルニアと歴史的に深いつながりがあるのです。19世紀ごろ…
アナウンサー:現在も、(カリフォルニア)州政府のホームページでは「ウェルカム」と、文字どおり移民を歓迎。トランプ大統領は「不法移民は犯罪者だ」と主張しますが、カリフォルニア州政府は「アンドキュメンティッド・イミグランツ=書類のない移民」と呼び、ビザなど正式な滞在資格を持っていない移民という認識なのです。
カリフォルニアは移民希望者の基本的な権利を保障する「聖域州」とも呼ばれていて、書類のない移民でも差別なく、安全な環境で働く権利や、会社を経営する権利も保障。また、州として連邦政府の強制送還にも協力しないとしています。
ルールに違反して入国した在留資格のない移民に対して、彼らを問題視する側は、【不法移民 illegal immigrants】と呼び、擁護する側は【無登録移民(書類のない移民) undocumented immigrants】あるいは【非正規移民 irregular immigrants】と呼びます。
ちなみにルールに従って入国した在留資格のある移民は、同様に【合法移民 legal immigrants】、【登録移民documented immigrants】、【正規移民 regular immigrants】などと呼ばれます。
アナウンサー:今回、トランプ氏が州兵を動員したことについて、カリフォルニア州のニューサム知事は「トランプ氏が干渉してくるまで問題はなかった。見世物が欲しくて事態を意図的にあおっている」と批判しています。
では、トランプ氏にはどのような思惑があるのでしょうか。ニューサム知事は次の大統領選で民主党の最有力候補の一人で、ニューヨークタイムズは「トランプ氏は民主党の最大基盤のカリフォルニア州でニューサム知事との対決を望んでいた」と指摘しています。政治利用される移民問題。アメリカ社会の分断は、より一層深まりそうです。
膳場貴子氏:(米国は)移民に寛大な国だったのですけど、本当に変わった。嫌な米国になったなと思わざるを得ない。
『サンデーモーニング』の認識によれば、トランプ大統領の行動原理は党利党略にあり、そのために先頭に立って国民を分断させているということになります。この認識に対して、制作VTRを見せられた多くの視聴者は、きっとそうに違いないと考えるかと思います。