もし、この解散命令が妥当であるのであれば、90年代前半に解散命令が下されているのが妥当であったといえます。なぜそうならなかったのかと言えば、それはワイドショーをはじめとするテレビが統一教会の報道をやめてしまったからに他なりません。
90年代前半、ワイドショーをはじめとするテレビは、視聴者が統一教会ネタに飽きてくるとその報道を完全に終了し、今度は全力でオウム真理教報道を開始したのです。所詮、テレビは視聴率がすべてで公共性は簡単に捨てられていますのです。
ちなみに、当時オウム真理教に突出して忖度していたTBSが、オウム真理教に取材情報を提供した結果、坂本弁護士一家が殺害されるという悲劇を生みました。いい加減なものです。
テロに斃れた安倍総理に激しい憎悪を
そんなテレビがなぜ急に、加害事案が激減している旧統一教会を徹底的にバッシングし始めたかと言えば、テロに斃れた安倍総理の名誉を低下させることと、自民党を叩くことが目的であったとしかいいようがありません。
アナウンサー:自民党を支援する中で、政界とのパイプを利用し、信者を増やしてきた統一教会。2019年の関連イベントには、のちに衆院議長となる細田議員が出席していました。
自民党・細田博之衆院議員(VTR):安倍総理に早速ご報告致したい。
アナウンサー:その安倍元総理も…
安倍晋三元総理(VTR):韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します。
アナウンサー:文鮮明氏の妻で、現在の教団トップ・韓鶴子総裁を讃えるビデオメッセージ。その発言を聞いたというのが、山上徹也被告です。母親が1億円もの献金をしていたことで、教団への恨みを募らせ、あの日、凶行に及んだのです。