今回の破談は、藪中氏が『サンデーモーニング』で主張してきた外交万能主義の敗北です。
ただ、私が考えるに、トランプ氏は、今回の破談でウクライナの利権から身を引くとは思えません。今回は1回目のゲームであり、既に2回目のゲームの戦略を考えているはずです。
しばらくは、ウクライナをめぐる内部及び外部環境の変化を睨みながら、誰もが疑わないサウンドな実績と平和構築という名誉を得るために、水面下で機会をうかがい、新たなコミットメントを出してくると思います。それがトランプ氏のゲーム理論です。
その意味でゼレンスキー氏が負けたと考えるのは必ずしも妥当ではないと考えます。二期目のトランプ氏には時間がありません。
渋谷ザニー氏:今回の対談は、僕たち日本国が何を学ぶべきなのか。このウクライナの事例は日本に置き換えることができるんですね。
軍事大国である中国、軍事力からした北朝鮮の脅威というものがあるんです。その意味で、日本自身がどれだけの力をもって、防衛力を含め、経済力を含め、日本の強さを表すためにも、やはり一番強いよい形の強い外交が日本には求められているんだろうと思います。それが新しい時代の日本のあるべき姿だし、その政治を選ぶのは僕たち一人一人の責任なのかなと思います。
非常に緊張感がある生来・未来があるような気がします。
初登場のコメンテーター、デザイナーの渋谷ザニー氏です。番組は、番組の論調とはちょっと違った感じのコメンテーターを連れてきてしまったようです(笑)。
渋谷氏がコメントする間、周りから終始冷たい視線が投げかけられていました。特に「防衛力と経済力を含む日本の強さを表すためにも強い外交が求められている。それが新しい時代に日本のあるべき姿だ」というコメントは、『サンデーモーニング』では許されないレベルのネトウヨ発言です(笑)。
膳場氏はこのコメントに無反応であり、そそくさとコメントを次の松原氏に振りました。おそらく、渋谷氏の出演は、残念ながら今回で最後かと思います(笑)。
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個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。