トランプと『サンモニ』の一致点
2025年3月2日の『サンデーモーニング』のトップニュースは、世界が注目したトランプ・ゼレンスキー会談でした。
アナウンサー:3年が経ったウクライナ侵攻に、停戦の道筋はつけられるのか。世界が注目したトップ会談は前代未聞の口論となりました。
米国・トランプ大統領(VTR):この後の会議で協定の合意文書に署名します。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領(VTR):合意文書がウクライナの本当の安全保証の第一歩となることを心から願っています。
アナウンサー:ウクライナの鉱物資源をめぐる共同開発について、両国はこのあと、協定を結ぶ予定でした。(中略)。会談が始まって約40分後、空気が一変します。
米国・バンス副大統領(VTR):米国では4年間、プーチン大統領に対して強硬な姿勢を見せる大統領がいました。そしてプーチン大統領はウクライナに侵攻し、国土を破壊した。平和への道、繁栄への道は外交に取り組むことだ。
ゼレンスキー大統領(VTR):質問しても良いですか?
バンス副大統領(VTR):もちろんです。
ゼレンスキー大統領(VTR):彼(プーチン大統領)は我々の国民を殺し、捕虜を交換しなかった。バンス副大統領はどんな外交について話している?どういう意味だ?
バンス副大統領(VTR):あなたの国の破壊を終わらせるための外交のことです。大統領、失礼だが、執務室でメディアの前で、論争をしかけるのは無礼だ。
アナウンサー:この後、トランプ氏も参戦し、激しい口論に…
米国主導の妥協案にゼレンスキー大統領が反駁したのは極めて安易に発せられた【外交 diplomacy】というバンス副大統領の曖昧な言葉でした。米国が鉱山の操業に関与すればロシアは攻めてこないという防衛メカニズムにゼレンスキー大統領が【信憑性 creditability】を問うのは当然のことです。
世界一の軍事力のみを信憑性とするハト派のトランプ氏の主張はある意味、お花畑の外交万能説を唱える我らが『サンデーモーニング』と一致します(笑)。