そもそも貧困率は、第一次トランプ政権(2017-2020)で大きく減少し、バイデン政権(2021-2024)で大きく上昇しました。特に子供の貧困率が急上昇しています。
松原耕二氏:バイデン大統領の退任演説が印象的だったが、トランプ政権について一部の富裕層に危険なまでに権力が集中する寡頭政治が形成されつつあると言った。トランプ政権は大金持ちしかなれないのではないかというくらい金持ちの集まりだ。トランプ氏はグローバル経済に取り残された労働者の心に訴えてここまで上り詰めたが、一方で政権はグローバル経済の勝者たちの集まりになっている。この矛盾をどう考えたらいいんだ。
松原氏は明らかに勘違いしています。重要なのは、政権が富裕層の政権であるか富裕層の政権でないかではなく、貧困層に優しい政権(第一次トランプ政権)であるか貧困層に厳しい政権(バイデン政権)であるかです。
というわけで、今回も的を射ずにひたすらトランプ氏を非難した『サンデーモーニング』でした。トランプ氏の言動や人事の揚げ足取りをするだけでは、政権の本質をつかむことは不可能であると考えます。
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。