多様性を認めない『サンデーモーニング』
『サンデーモーニング』が多様性を認めないというエヴィデンスは、この日の放送でも認められました。
膳場貴子氏:EUの議会選挙。加盟27カ国、有権者4億人による投票が行われました。今回も過半数を占めたのが、親EU派。しかしドイツやフランスなどでは右派が勝利。議会全体では2割以上を占める結果となりました。特にフランスではマクロン大統領の与党連合が極右の国民連合に2倍以上の差を付けられ大敗。
元村有希子氏:世界で民主主義が痛んで来ている。EUは多様性と寛容を標榜して集まっている集合体だ。一足先に環境でも移民でもきちんとルールを決めて受け入れて行こうとムードを世界で引っ張ってきたが、それが足元から揺らいでいる。
『サンデーモーニング』は、自らの論調に合わない政治グループを「極右」と呼び、民主主義のルールに基づく選挙を介して台頭しているにもかかわらず、「民主主義が痛んでいる」などとその存在を否定します。
客観的に言えば、『サンデーモーニング』こそ、多様性と寛容を欠いた「極左」ともいえる存在なのです。ここで、重要なのは、特定の存在を排除する『サンデーモーニング』も排除しないで認めてあげることです。それが本当の多様性と寛容というものなのです。
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。