まさにヘイヘイヘイという感じです(笑)。
『サンデーモーニング』は、日頃から事あるごとに「表現の自由ガ~」「言論の自由ガ~」とヒステリックに叫んできたのですが、コメンテーターに至っても無理やりこの問題を矮小化しています。
藪中氏は、全く異なる二つの問題に対して「本質は裏金問題」などという意味不明な言い方で話を始め、自民党の説教に終始しました。
佐藤千矢子氏は「藪中さんがおっしゃった通りで」と続けて、藪中氏と同じように自民党を非難し続けました。「藪中氏がおっしゃった通り」のことを繰り返すのであるなら、選挙妨害の話をする方が視聴者のためになったはずです(笑)。松原氏に至っては、異様なまでにこっぴどく自民党を罵り続けました。
黒川氏を繰り返し取り上げて有名に
それではなぜ、彼らは選挙妨害問題を避けたのでしょうか。その理由としては、番組が過去に安倍晋三氏に対する選挙妨害を正当化するような放送を行っていたことが挙げられます。
目加田説子氏:都議選で安倍氏が選挙の投票日の前日に入った応援演説の時に「やめろ」コールが起きて、それに「こんな人たちに負けるわけにいかない」と言った。何か驕りというか、有権者を挑発するような発言が続いてきた。あそこがピークだった。潮目が変わった(2017年7月9日)。
高橋純子氏:安倍元首相の銃撃事件や岸田首相の襲撃事件があって、裁判所の方が警察官の行為は適法だったという判決について都合のよい証拠をつまみ食いしていると判決(北海道道警ヤジ排除訴訟で男性が逆転敗訴)を読むと見える。やっぱりヤジを飛ばすということは表現の自由の問題なんだという重大な認識をもってこの判決を出したとは思えない。残念だ(2023年6月25日)。
といったように番組は選挙妨害を正当化し、擁護してきたのです。
それだけではありません。
実は、今回の選挙妨害で「ヘイヘイヘイ」と暴れまくったつばさの党党首の黒川敦彦氏は、加計問題を追及する正義の市民活動家として『サンデーモーニング』が繰り返し取り上げて有名になった経緯があります。黒川氏は、テレビ的には『サンデーモーニング』の申し子なのです。