<2015年2月15日放送>
アナウンサー:世界の国々でどれだけ自由な報道が認められているかを分析した報道の自由度ランキングが発表され、日本は61位でした。2010年は11位、その53、59と下げ、今年はさらに下がった形となりました。
関口宏氏:自覚症状ありませんか。
岸井成格氏:自覚症状はそんなになかったが、最近ちょっと大丈夫かなこのままでという感じはある。やはり一番大きな問題は自粛だ。非常に権力やそういう動きを気にし過ぎている。そうすると、必ず権力側はどんどんどんどん抗議したり、いろんなことをやってくる。そしてそれに応じざるを得なくなる。それの繰り返しが一番怖い。
田中秀征氏:小泉氏は叩かれた。ホントに叩かれた。人気はあったけれど。だけど小泉氏が言うには「仕事で叩いているんだから叩くんだ」と。
岸井成格氏:田中角栄氏もそうだった。「君らはそれが仕事だから」と。
関口宏氏:批判されてなんぼというところがある。権力者は。
大宅映子氏:批判がなかったら大変なことになる。
このスタジオトークでは名前は出さないものの、明らかに安倍氏を陰湿に非難しています(笑)。そしてこの非難は、その後に何度も執拗に繰り返さたのです。
<2015年4月19日>
アナウンサー:こちらは世界180カ国を対象にどれだけ自由な報道が認められているかというランキングなんですが、日本の評価を見てみますと2013年の発表で大きく順位を下げています。これは福島第一原発事故に対する情報の不透明さが問題とされたためですが、それ以降もどんどん順位が下がっていき、2015年の発表で61位となっています。
関口宏氏:メディアの大事な使命というのは権力をチェックすることであって、そこが緩くなってくるとこういうランキングがどんどん下がって来ちゃう。
<2016年4月24日>
アナウンサー:ジャーナリズムをめぐる危険な状況。特に日本についてはここに来て気がかりなデータがあります。国際NGO国境なき記者団が発表する報道自由度ランキングで日本は2010年の11位から最新調査で61位と、先進国で最下位に転落。その理由として特定秘密保護法の制定などが挙げられています。
2013年10月国会提出・2013年12月可決・2014年12月施行の特定秘密保護法の制定が順位を落とすのに寄与した可能性はあります。
しかしながら、その影響は、記者クラブの閉鎖性の影響の大きさに比べればかなり限定的です。なぜなら多くの先進諸国には、日本の特定秘密保護法よりもよっぽど広範で厳格な規制が存在しているからです。