佐高氏が言及している「原発が開く新しい未来」というのは、双葉町の商店街に掲げられていた「原子力明るい未来のエネルギー」という標語の看板であると推察されます。
「明るい未来のエネルギー」看板、展示始まる 負の遺産:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP3T7QWYP3QUGTB01L.html東京電力福島第一原発が立地する福島県双葉町の中心部にかつて掲げられていた「原子力明るい未来のエネルギー」の標語看板の展示が24日、県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」(同町)で始まった。2011年…
ただ、実際に津波はこの場所には至っていませんし、この標語を考えて看板を掲げたのも国家ではありません。佐高氏は、妄想を混乱させて歴史を改竄しています。
何よりも犠牲者(原発事故による直接的な死亡者はゼロ)を勝手に政治利用し、「不幸をちゃんと考えているのか」と頭ごなしに叱責しています。これは典型的なモラル・ハラスメントです。
松原耕二氏:原発事故の翌年に当時の民主党政権が2030年代の原発ゼロを一旦打ち出した。ところが実際には動き出せなかった。なぜなのか。民主党政権の幹部が米国にお伺いを立てに行った。米国はいい顔をしなかった。(中略)
米国の圧力とは言わないが、日本は米国に強く物が言えない。原発もいろんな問題を抱えているのに結局思考停止に陥っていないか。守るべきは何かをもう1回考えてほしい
松原氏は何か勘違いしているようですが、守るべきは人々の生活です。『サンデーモーニング』をはじめとする一部マスメディアが13年前から始めた反原発キャンペーンに日本社会は大衆操作され、経済性・環境性・安全性に優れた原発を長期間停止しました。
その結果、日本の電気料金は高騰すると同時に回避可能な温室効果ガスを大量放出するに至りました。さらに『サンデーモーニング』が大宣伝してきた再エネの太陽光発電は、日本の電力システムに大きな負荷を加えて大きな問題となっています。加えて、莫大な数のソーラーパネルが日本の美しい山林や平地を覆い、環境と景観を破壊しています。反原発と再エネ推進が人々の生活に与えた負荷ははかりしれません。