リック・ベイカーさんの神業
ホラー映画と言えば、12月に『エクソシスト』の続編が50年ぶりに公開される。この映画だって、企画段階の時に佐伯さんのあの「顔」を見てもらえていたら配役が変わったかもしれない。
「アジア人が悪魔に憑依されても良いのでは?」そんな会話が会議室で出た可能性だってある。「アジア人だったら除霊はお経?でも、お経で追い払えなくて、やっぱりキリスト教が最強って事にしたらどうでしょうか?」なんて会話が飛び交ったかもしれない。佐伯さんには本家でリーガン的な役をやってもらいたいな~。
話を本家『エクソシスト』に戻そう。『エクソシスト』の続編は非常に楽しみだが、第一作目を超えるのは難しだろうなーってネガティブな気持ちになってしまう(超えてくれたら最高!そうなったらホラー最高傑作になる)。だって第一作目は映画史に残る傑作だしホラー映画でもベスト3に入る作品だ。
物語も画も良ければ特殊メイクも良い。特殊メイク技術は70年代より現代の方が技術も材料も格段と良くなっているが、リーガンを演じたリンダ・ブレアさんの顔と特殊メイクアーティスト界の神ディック・スミスさんのセンスが合体して最上級のキャラクターを生み出した。
ディック・スミスさん、弟子のリック・ベイカーさんのセンスは地球上でトップクラス。顔の傷の位置や大きさが絶妙のバランスなんだよね~。そこが神の技なのだ。
エクソシストグッズ収集の重要なルール
『Hanada』連載で前にもエクソシストグッズを紹介しているが、新たに少し増えたので今回はそれらを中心に紹介しようと思う。昔、エクソシストグッズは売られていなかった。その理由は悪魔で商売するのは良くないって考えがあったみたいだ。
ある時期からグッズ販売が増えていったおかげで自然とコレクション数も増える事になるのだが、エクソシストグッズを集めるにあたり自分なりの重要なルールがある。
それは悪魔を呼び起こしたパズズの像だけはコレクションに加えないという事だ。やっぱりパズズはまずいでしょう?
呪物を家に入れるのと同じ気がする。絶対に良い事が起きないって思うもん。だからコレクションに加えない。日本の非核三原則は、核を作らず、持たず、持ち込ませず。それと似たようなもので、やかんのパズズ三原則は、作らず、持たず、持ち込ませず、なのだ。
ハロウィン用のリーガン。壁に悪魔の顔が投影され首が回り声を発する。