松尾貴史氏:「日本を取り巻く安全保障の変化」という言葉が口実に使われる。日本だって子供の何人かに一人は貧困にあえいでいる中で、防衛費は突出して増やすことが簡単に決められた。
優先順位のつけ方が凄くおかしい。自民党と関連団体に対して軍需産業の大変な額の献金が集まっている。その辺の裏側を考えると、果たして適正に税金が使われているのか。
中国の大軍拡と台湾統一の言及、北朝鮮の核開発の進化、ロシアの暴走といった「日本を取り巻く安全保障の変化」は世界の誰もが認める確固たる事実であり、「口実」と認定する架空の事実こそ口実に他なりません。
そもそも日本の防衛費が過去30年にわたり全く増額されなかった中、「増やすことが簡単に決められた。優先順位のつけ方が凄くおかしい」などとするコメントは凄くおかしいと言えます。
また、子供の貧困は、緊急対策が必要な「絶対的貧困」ではなく、あくまで「相対的貧困」です。対策は必要ですが、突出した緊急対策は必要ありません。
公金の不正な流れを具体的に指摘することなく、政治献金を行う企業を問題視するのは中傷に他なりません。このような基礎知識も論理性もなくひたすらポジション・トークを展開するだけの人物をコメンテーターとして起用する『サンデーモーニング』にはあきれるばかりです。
青木氏のいつもの批判のための批判
青木理氏:北朝鮮のVTRを見ながら、民が困窮しているのに軍事に貴重な富を注ぎ込む為政者の愚かさはどこも同じだ。
いつものように日本政府を皮肉る青木氏ですが、王朝維持のため、軍事に富を注ぎ込む北朝鮮の為政者は愚かですが、国民の生命と財産を守るために必要な富を注ぎ込む日本政府の行為は合理的です。