籠池長男が反省告白 両親は安倍総理に謝れ!|小川榮太郎×籠池佳茂

籠池長男が反省告白 両親は安倍総理に謝れ!|小川榮太郎×籠池佳茂

月刊『Hanada』2018年9月号に掲載され、大反響を呼んだ「籠池長男が反省告白 両親は安倍総理に謝れ!」の全文をついに公開!「森友問題とは何だったのか?」。衝撃の真実がいま明らかになる――。


小川 私は籠池前理事長と知遇はなかったけれど、当時の報道には義憤を感じていたので、対応できる弁護士を紹介しようと考えて連絡を取り始めていました。前日の深夜に私は前理事長に電話し、当日のたしか朝の5時頃、折り返しの電話を貰っています。

ところが、その後は何度も電話したが繋がらなくて……。その間に、菅野さんにすっかり取り込まれてしまったというわけですか。

籠池 菅野氏が帰宅してからさらに詳しい取材を受けていたのですが、その最中に酒井弁護士から電話があり、「あの『雲隠れ』 『口裏合わせ』の電話はなかったことにしてください」と言われたのです。

さらには、酒井弁護士が報道各社に対し、自身の森友学園の代理人辞任と、「(財務局から)そのようなことを言われたこともありません」とするFAXを報道各社、財務省、そして大阪府に送付していました。

編集部 佐川氏の「電話していない」答弁も同じ15日の午前中です。

小川 この時点では、まだ補助金の不正なども指摘されていない段階だった。にもかかわらず、財務省は梯子を外し、担当弁護士も辞任してしまったわけですね。籠池家から見ると、政権ぐるみの隠蔽、安倍総理も了解のうえで自分を葬る動きに見えたのでしょう。

籠池 おそらくこれら全てが重なって、両親の思いは決定的になったのではないでしょうか。「国にも弁護士にも裏切られた」と。そしてこの日、ある意味で正式に「菅野氏だけをメディアの窓口にする」と決め、菅野氏がそのことを公表したのです。

編集部 そして菅野氏が自宅前会見を行い、そのことを、毎日新聞(ウェブ版)はこう報じています。

〈菅野氏は15日午後、都内で籠池氏夫妻と面会した。菅野氏は「籠池氏から、ある政治家との金銭授受を含むやり取りを聞いた。メールの履歴も確認した。今まで出てきた政治家と違う名だった」と説明。

「お金の流れは皆さんが考えている方向と逆だと思うが」と述べ(中略)その政治家の氏名については「籠池氏から話があると思う」と述べるにとどめ、その政治家が与党国会議員、現職閣僚かと問う質問に「そうですね」と答えた。

また、「籠池氏は野党が共同で調査チームを組み、大阪に来てくれれば、知っていることを物証を添えて話すと語っている」と語った〉

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「昭恵さんに裏切られた」

小川 なるほど、ようやくこれで私の体験と辻褄が合います。

15日の夜になってようやく電話が繋がったら奥さんが出て一言、「昭恵さんに裏切られましたわ、もういいです」、ガチャンと電話を切られた。

何があったのか謎でしたが、籠池家の皆さんと菅野さんが話しているうちに、昭恵夫人や総理を含めた、籠池さんを嵌める陰謀に見えてきて「裏切られた」となったんでしょうね。

編集部 翌16日は卒園式の壇上でしたが、諄子氏は「お父さんはブタ箱(刑務所)行きや!」と絶叫しています。そして、午後には野党4党が合同で籠池家を訪れ、面会した。

小川 野党側とはどんな話を?

籠池 当日は福島みずほ議員、森ゆうこ議員、小池晃議員、今井雅人議員が来て、たしか金銭の話と、昭恵夫人とのメールのやり取りについて聞かれていたと記憶しています。

また、父から「補助金の件については若干、心配があります」と話しましたが、そのことに野党の議員の方々はほとんど関心を示していなかったような印象でした。

それまで一切相容れないと思っていた共産党や社民党の議員が自宅にいるわけですから、夢を見ているような気持ちでした。頭のどこかでは、おかしなほうに進んでいるのではという考えもあったのですが、「しかしもう引き返せない」という思いのほうが強くなっていきました。

編集部 この日の夕方、諄子氏と昭恵夫人はメールのやり取りをしています。

〈籠池夫人 安倍首相はどうして園長を地検に言われたんですか。国は大事な民衆を切り捨てるのは許せない。国会に出ます〉

〈昭恵夫人 それは嘘です。私には祈ることしかできません〉

〈籠池夫人 尊敬していたのに小学校をやめ、幼稚園は破産、建築や社長は破産、お父さんは詐欺罪、あんまりにも、権力を使うなら死にます〉

尋常ではない精神状態です。

すべてが敵に見えていた

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