ただし、気象庁は、次の図を根拠にして、極端現象が増加していると述べています。
気象庁の見解
■大雨の年間発生回数は有意に増加しており、より強度の強い雨ほど増加率が大きくなっています。
■1時間降水量80mm以上、3時間降水量150mm以上、日降水量300mm以上など強度の強い雨は、1980年頃と比較して、おおむね2倍程度に頻度が増加しています。
あえて言わせていただくと、この見解はあまりにも乱暴です。確かに1980年代と比較すれば2000年代以降に1時間降水量100mm以上の雨の頻度は増加しています(赤の直線)。
しかしながら、移動平均(青の曲線)を見る限り、四半世紀前の2000年頃に比べて近年の方が1時間降水量100mm以上の雨は減少しています。
また、1980年代に異常気象はなかったのかと言えば、やはり毎年のように発生していました(1980年の大冷夏、1981年の五六豪雪、1982年の昭和57年7月豪雨、1983年の昭和58年7月豪雨、1984年の昭和59年豪雪、1985年の記録的猛暑、1986年の冷夏および寒冬、1988年の冷夏・日照不足、1989年の記録的暖冬)。
勿論、地球温暖化のために、毎年どこかの地域で史上最高の気温を記録することは日常茶飯事となっていますが、それを異常と言うのであれば、顕著な温暖化が始まった100年前から同じ異常が続いてきたといえます。

