さて、スタジオトークで浜田敬子氏が次のようにコメントしています。
浜田敬子氏:政権が変わった時に、総理に安全保障の根幹の考え方を聞くのは当たり前のことだと思います。それを一般の人だけでなく、メディアが社説で批判したり、有識者と言われる人まで批判したりすることに強い危機感をもつんですね。メディアはそういうことを言ってしまったら、会見で厳しい質問もできなくなる。
誰も総理に安全保障の根幹の考え方を聞いたことを問題視しているわけではありません。実際に総理も政府見解に変更がないことを答弁しています。
問題は存立危機事態について、台湾有事に対して具体的な要件を述べるように求めた上で、台湾有事に対して具体的に述べたことも非難したことです。
安全保障において必要なのは、常に法律の趣旨に沿った行動をとることです。日本の安保法制の存立危機事態の趣旨が明確で具体的要件が曖昧なところは理に敵っています。
なぜなら脱法行為にあたるようなセキュリティホールを突いてくる侵略国の戦略を、趣旨を根拠に無効化することができるからです。
ロバート・キャンベル氏が述べたように、日本は針小棒大な中共と対峙する必要があります。この場合に重要なのは安保法制の趣旨を明確にしておくことです。具体的要件の明示を求めた岡田氏の質問は国民を危険に晒すものです。
今回も『サンデーモーニング』の無責任さと論理レベルの低さがよく現れた放送であったと思います。
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。

