高橋純子氏の妄想に満ちた論理の飛躍
ここで、高橋純子氏のコメントをもう少し詳しく見ていきます。
高橋純子氏:私は見過ごせないと思っているのは、NHKから国民を守る党の参議院議員が自民党会派に加わったということですね。
NHK党の党首の立花さんは、昨年の兵庫県知事選で自身の当選を目指さない二馬力選挙をやられたりしている。私は3年前に立花さんにインタヴューをしたことがあるんですけれども、はっきりと「選挙は金儲けだ」というふうにおっしゃっている。要は政党助成金ということで金儲けになるということですね。
その時の立花さんの言葉なんですけれども「あえて言うと、馬鹿どもの力を使うんだ」「彼らは強いリーダーを望んでいる」「他人から命令されることに慣れている人達ですから」というようなことをおっしゃっている。そういう勢力の方と手を組んでいくと。
一方で、定数削減で身を切る改革と言っている維新。私は寺島さんと違って、安易な定数削減には反対の立場ですけれども、そういう方と連立を組むと。
高橋氏が言うように、立花氏が「選挙は金儲けだ」「あえて言うと、馬鹿どもの力を使うんだ」などと言うのは、国民をコケにしている証左であり、けっして看過できません。
ただ、そんな立花氏のNHK党になぜ国会議員が存在するかといえば、それは少数意見を過剰に尊重した比例代表の選挙制度があるからです。
日本の少数政党には、一線を越えた発言やデマを拡散するエキセントリックな国会議員が少なくありません。一定数の有権者は彼らに簡単に騙されてしまいます。2%程度の得票で当選可能な比例代表はそんな国会議員を生む温床となっているのです。
少数意見の尊重のために議員定数削減に反対している高橋純子氏が、NHK党という少数意見を「そういう勢力」呼ばわりして自民党と手を組むことを非難するのは矛盾しています。血税で金儲けする「そういう勢力」を問題視するのであれば、比例代表の定数を削減することが現実的に有効な防止策になるはずです。
高橋氏は続けます。
高橋純子氏:やはり裏金問題に対する国民の民意がNoを突き付けている。そこに一切考慮をせずに堂々と復権させていくと。もうはなから矛盾を内包している内閣だ。自民党は随分ハレンチな政党になったものだ。
高市さんというのは、自分が首相になるためには何でもやると、だから首相で居続けるためにも何でもやるのだろうと。初の女性首相ということを寿いでいるうちに民主主義の基盤が取り崩されていくのではないかという危惧を抱いている。


