アナウンサー:いま中国では習近平体制の元、国民への締め付けが厳しさを増しています。(中略)。次々と自由が奪われつつある今の中国。周庭さんは動画をこう結んでいました
周庭氏:自分が今カメラの前で自分のことを話せる自由は当たり前のことではないと思う。
中国で深刻に自由が奪われている状況を紹介する説明VTRでしたが、『サンデーモーニング』のコメンテーターの観方は全く異なっていました。
畠山澄子氏:人権を中国だけの問題に矮小化するのはいけない。米国だってグアンタナモ収容所があるし、カナダも先住民同化政策、欧州では難民に対する人権侵害、日本も例外でない。ウィシュマさんが亡くなって3年になる。人権というのをご都合主義的に特定の国を批判する道具にしてはいけない。
この日の『サンデーモーニング』のVTRを含めて、誰も人権問題を中国だけの問題に矮小化などしていません。日米欧といった国民主権の民主主義国家において、人権侵害が存在すれば、確実に問題化されます。しかしながら、中国やロシアといった専制国家では、日米欧とは比較にならないほど大規模かつ強力な人権蹂躙が行われていても、まったく問題化されないのです。なぜなら問題化する人が消されてしまうからです。
このような明白な理不尽が存在するにも拘らず、中国の人権問題に焦点を当てただけで、人権問題を矮小化していると批判するのは、中国の国家規模の人権蹂躙を矮小化していることに他なりません。
ご都合主義とは一体誰のことでしょうか。
【今週のサンモニ】支離滅裂でバカバカしいダブスタの畠山氏|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1308『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今週はピースボート共同代表・畠山澄子氏の支離滅裂発言を斬る!