被災地支援会議より新年会を優先…川勝知事の「知事失格」言行録|小林一哉

被災地支援会議より新年会を優先…川勝知事の「知事失格」言行録|小林一哉

新年早々、リニア妨害宣言した川勝知事。 しかし、知事失格の言動はこれだけではなかった


静岡県知事として許されない行為

ことしもリニア妨害を宣言した川勝知事(静岡県庁、筆者撮影)

新年早々から、静岡県の川勝平太知事は、リニア問題だけでなく、さまざまな騒動を引き起こしている。
 
なぜ、このような川勝知事の傲慢な行動が許されてしまうのか、なぜ、静岡県民は怒り出さないのか、あまりにも不思議である。その秘密に迫りたい。
 
まず1月1日に起きた能登半島地震の直後、被災地支援について話し合う中部地方9県1市(静岡、石川、福井、富山、新潟、長野、愛知、岐阜、三重の9県、名古屋市)の知事、市長による初めてのオンラインによる連絡会議を静岡県知事のみが欠席してしまった。
 
静岡県は危機管理監が代理出席して、お茶を濁す結果となった。9県1市のうち、発言がなかったのは静岡県のみだったのだ。
 
川勝知事であれば、静岡県が能登半島の被災地支援にいかに尽力するかなどその存在感を示す発言を必ずしていたはずである。
 
ところが、川勝知事は被災地支援会議よりも静岡新聞社・静岡放送主催の新年会を優先したのである。
 
緊急かつ重要な公務である被災地支援会議を欠席して、政務である悠長な新年会への出席を優先したのだから、どんな言い訳をしても県知事として許されるはずはない。
 
2月20日開会の2月静岡県議会で問題となるはずだが、さまざまな都合のよい釈明をする川勝知事の姿がいまから見えてくる。
 
いつも通りに、県議会の追及も尻切れトンボになる可能性が高い。
 

“リニア偏向報道”を続けてきた人物との黒い関係

川勝知事と中島氏の親密さがうかがえる写真を掲載した静岡県広報紙(筆者撮影)

関連する投稿


【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

川勝知事が辞任し、突如、終幕を迎えた川勝劇場。 知事の功績ゼロの川勝氏が、静岡に残した「負の遺産」――。


川勝知事の辞意表明…リニアの命運を決める戦いが始まる|小林一哉

川勝知事の辞意表明…リニアの命運を決める戦いが始まる|小林一哉

急転直下、辞意を表明した川勝知事。しかし、本当の戦いはここからだ――。


マスコミが報じない川勝知事が暴言失言を恐れない理由|小林一哉

マスコミが報じない川勝知事が暴言失言を恐れない理由|小林一哉

「磐田は浜松より文化が高かった」 また暴言をした川勝知事。しかし、撤回もせず、悪びれる様子もない。なぜ、川勝知事は強気でいられるのか――。


川勝知事の「真っ赤な嘘」ゴールポストを動かした決定的証拠|小林一哉

川勝知事の「真っ赤な嘘」ゴールポストを動かした決定的証拠|小林一哉

山梨県選出の中谷真一議員が静岡県がゴールポストを動かしていると批判すると、川勝知事はすぐにさま「ゴールポストを動かしたことは一度もない」と反論。 しかし、静岡県の資料を見てみると……。


川勝知事、リニア妨害シナリオ|小林一哉

川勝知事、リニア妨害シナリオ|小林一哉

静岡県のリニア問題責任者を務める副知事による記者会見は、デタラメだらけだった。この記者会見の本当の目的とは――。


最新の投稿


【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


なべやかん遺産|「ゴジラフェス」

なべやかん遺産|「ゴジラフェス」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「ゴジラフェス」!


【読書亡羊】闇に紛れるその姿を見たことがあるか  増田隆一『ハクビシンの不思議』(東京大学出版会)

【読書亡羊】闇に紛れるその姿を見たことがあるか 増田隆一『ハクビシンの不思議』(東京大学出版会)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


「103万円の壁」、自民党は国民民主党を上回る内容を提示すべき|和田政宗

「103万円の壁」、自民党は国民民主党を上回る内容を提示すべき|和田政宗

衆院選で与党が過半数を割り込んだことによって、常任委員長ポストは、衆院選前の「与党15、野党2」から「与党10、野党7」と大きく変化した――。このような厳しい状況のなか、自民党はいま何をすべきなのか。(写真提供/産経新聞社)


【今週のサンモニ】オールドメディアの象徴的存在|藤原かずえ

【今週のサンモニ】オールドメディアの象徴的存在|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。