サンモニ・アナ:2021年時点での日本とEUの電力の割合を見てみますと、再生可能エネルギーは、日本がおよそ20%に対しEUは倍近い37%、一方で石炭などの化石燃料は、日本は70%を超えていますが、EUは半分近くの37%に抑えています。
フランスに大容量の原発が存在して広域にわたる国家間の電力融通が可能なEUに対して、日本は、原発をフル稼働させずに化石燃料をベースロード電源に充てていること、および国家間の電力融通が不可能なことから、自ずと化石燃料の割合は高くなっています。
次の表は、各国のCO2排出量に加えて環境負荷への取り組みを示すCO2原単位(排出量/GDP)を示したものです。原発をフル稼働できていない日本のCO2原単位は原発を主力電源としているフランスの倍近くあります。
反原発を掲げる『サンデーモーニング』は、日本の温室効果ガスの排出とそれに伴う地球温暖化に大きく貢献しているのです。
ちなみに温室効果ガスを多量に排出する生産活動を行っているのは、『サンデーモーニング』が問題視する日本ではなく、CO2原単位が異常に高いロシア・インド・中国です。
再生可能エネルギー導入に必要な莫大なコスト
荻上チキ氏:日本は、再生可能エネルギーに力を注いでいく方向性そのものは示されているが、具体的に早くしなければ未来が見えなくなってしまう。危機意識を持っている若者が増えている。早ければ早いほどいいというより早くしなければいけない。一刻も早く具体的なアクションに繋げていく。これが政府には必要だ。