田中氏は、合理的根拠を示すことなく言いたい放題に憶測を展開し、公共の放送電波を通じて特定の投票行動を呼び掛けています。勿論これは、政治的に公平であることを義務付けた放送法4条違反です。
田中氏が『サンデーモーニング』を通して特定の投票行動を呼び掛けるのは、これで何回目になることでしょうか(笑)
反原発を掲げるサンモニこそ地球温暖化に大きく貢献
さて、今年も『サンデーモーニング』は、この季節の風物詩とも言える温暖化対策会議について報じました。
サンモニ・アナ:ドバイで開かれていたのは、温暖化対策を話し合う国連の会議COP28。焦点は、石炭・石油・ガスなどの化石燃料をめぐる対策です。欧米などは化石燃料の廃止を要求、一方産油国などは削減にとどめるよう求めていました。そして協議が難航する中、突然壇上に現れたのは…
少女:化石燃料をやめて!化石燃料をやめて!
サンモニ・アナ:地球温暖化対策を話し合う国連の会議でのハプニング、突然壇上に上がりプラカードを掲げて訴えたのはインド人の少女。警備員に促されて退場しましたが、会場からは拍手が。さらに…
COP28マジド・アル・スワイディ事務局長:若者の熱意を大変誇りに思います。もう一度拍手を送りましょう。
サンモニ・アナ: 12歳の環境活動家、リシプリヤ・カングジャムさんです。インドでたびたびサイクロンの被害を受け、大気汚染で悩まされたことから環境問題に関心を持ち、7歳からCOPの会場で活動していると言います。
リシプリヤ・カングジャムさん:指導者からは具体的なアクションは何もなく、地球と私たちの未来を破壊し続けています。
サンモニ・アナ:スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんの訴えにも重なる若者の切実な声。今回の会議は1日延長され、「化石燃料からの脱却」を進めることで合意しました。
科学的な論拠もなく7歳から活動している12歳の女の子の非常識な不規則行動を称賛する参加者が、人類の生活に重大な制限を与える会議を行っていることの方が、人類にとって危機であると言えるかと思います。
そのおバカな状況をドラマ仕立てで報じる『サンデーモーニング』の印象報道は、論理的な問題解決を阻害するものであり、番組制作者がこの問題を真剣に考えているとは到底思えません。