私が見た「埼玉クルド問題」 不法滞在を目論むクルド人は速やかに帰国を!|和田政宗

私が見た「埼玉クルド問題」 不法滞在を目論むクルド人は速やかに帰国を!|和田政宗

マフィア化が始まっているとも言える「埼玉クルド問題」の本質とは何か。帰国したいのに帰国できない人物と、不法滞在を目論み「政治的迫害を受けた」と自ら主張し難民申請をする人たちは全く違う。しかし、この違いを混同させようとSNSで発信している人物がいる――。(サムネイルはYouTube「産経ニュース」より)


約100人のクルド人が集結した7月4日騒動

埼玉県川口市等におけるクルド人が引き起こす問題は、7月4日の騒動をはじめ次元が違うものとなってきた。私は8年ほど前から川口にも足を運び、クルド人による解体業や産廃業などにおける違法操業や不法行為の情報を警察等に照会してきた。

当然、日本人でも他の外国人でも同様の違法行為があれば同じであり、日本にいるのであれば、法令順守は当然のことである。しかし、法令を守ろうとせず難民申請を利用して不法滞在を試みるクルド人が増えており、中にはクルド人だと主張するトルコ人も散見される。

そして、7月4日の騒動は殺人未遂事件にまで発展し、これまでに7人が逮捕された。

7月4日に起きたことから分かることは、クルド人コミュニティーにおいて「ファミリー化」が進み、ファミリー間の抗争が始まっているということである。ここで言う「ファミリー」とは「家族」ではなく「仲間」のことを指す。

7月4日の騒動は、主に3つのファミリーが引き起こしているとみられ、これらの間には、男女関係と金銭関係のトラブルがあった。そして、7月4日当日にカーチェイスの末にナイフで切りつけるなどの乱闘となり、負傷者が運ばれた川口市立医療センター周辺に約100人のクルド人が集結する騒動となったものである。

「ファミリー」間の抗争が激化すると危惧されるのは「ファミリー」が「マフィア化」することである。つまり、犯罪行為に手を染め続ける組織化である。外国人によるマフィア組織は世界各地で問題となっている。川口では、すでに乱闘が起き、殺人未遂事件が引き起こされていることから、マフィア化が始まっているとも言える。

警察庁に対策と犯罪行為の摘発強化を要請

こうしたことから、私は7月4日以降、警察庁に対し、対策と犯罪行為の摘発強化を要請してきた。実際に取り締まりは強化されているが、私はさらなる具体策について警察庁と協議し、昨日その具体策が私に示された。

埼玉県警においては、地域にある管轄警察署に加え、県警本部が直接、人員を含め対応にあたることとなった。私は、犯罪行為の摘発強化に加え、地域住民の安全と安心の構築が第一であるとの考えのもと要請と提案をしてきた。

具体的には、県警本部直属の専従パトロール体制が作られ、制服警察官やパトカーによるパトロールが人員も台数も強化されるとともに、職務質問等の経験値の高い警察官が投入される。犯罪行為があれば即時に摘発する。暴走行為や過積載、自動車違法改造などの対策にも、県警本部自らが乗り出す。

さらに、在留外国人の就労における悪質仲介業者などの検挙の強化等、違法行為に対する厳正な取り締まりや、外国人コミュニティーとそのネットワークの実態把握を進め、犯罪組織の浸透を防止するなど、9項目にわたる。なお、警察庁本体も対応に乗り出す。

地域住民にとっては、警察官がより見える形で地域で活動することとなる。犯罪の抑止をはじめ地域の安全と安心に繋げるため、状況を注視しさらなる対策も求めていく。

私はこのように一貫してクルド人の違法行為について対応してきたが、事実でないことを含めながら私を攻撃する人物がSNS上で散見され、こうした私の対応への妨害となっている。

関連する投稿


【我慢の限界!】トラックの荷台で隊員を運ぶ、自衛隊の時代錯誤|小笠原理恵

【我慢の限界!】トラックの荷台で隊員を運ぶ、自衛隊の時代錯誤|小笠原理恵

米軍では最も高価で大切な装備は“軍人そのもの”だ。しかし、日本はどうであろうか。訓練や災害派遣で、自衛隊員たちは未だに荷物と一緒にトラックの荷台に乗せられている――。こんなことを一体、いつまで続けるつもりなのか。


自衛官の処遇改善、先送りにした石破総理の体たらく|小笠原理恵

自衛官の処遇改善、先送りにした石破総理の体たらく|小笠原理恵

「われわれは日本を守らなければならないが、日本はわれわれを守る必要がない」と日米安保条約に不満を漏らしたトランプ大統領。もし米国が「もう終わりだ」と日本に通告すれば、日米安保条約は通告から1年後に終了する……。日本よ、最悪の事態に備えよ!


自衛隊の特定秘密不正の多くは政令不備、いますぐ改正を!|小笠原理恵

自衛隊の特定秘密不正の多くは政令不備、いますぐ改正を!|小笠原理恵

潜水手当の不正受給、特定秘密の不正、食堂での不正飲食など、自衛隊に関する「不正」のニュースが流れるたびに、日本の国防は大丈夫かと心配になる。もちろん、不正をすれば処分は当然だ。だが、今回の「特定秘密不正」はそういう問題ではないのである。


日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

今年の政治における最大のニュースは、10月の衆院選での与党過半数割れであると思う。自民党にとって厳しい結果であるばかりか、これによる日本の政治の先行きへの不安や、日本の昨年の名目GDPが世界第4位に落ちたことから、経済面においても日本の将来に悲観的な観測をお持ちの方がいらっしゃると思う。「先行きは暗い」とおっしゃる方も多くいる。一方で、今年決定したことの中では、将来の日本にとても希望が持てるものが含まれている――。


「103万円の壁」、自民党は国民民主党を上回る内容を提示すべき|和田政宗

「103万円の壁」、自民党は国民民主党を上回る内容を提示すべき|和田政宗

衆院選で与党が過半数を割り込んだことによって、常任委員長ポストは、衆院選前の「与党15、野党2」から「与党10、野党7」と大きく変化した――。このような厳しい状況のなか、自民党はいま何をすべきなのか。(写真提供/産経新聞社)


最新の投稿


【今週のサンモニ】コメの生産性向上と輸入自由化を目指せ|藤原かずえ

【今週のサンモニ】コメの生産性向上と輸入自由化を目指せ|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


日本国は宗教に冷淡|上野景文(文明論考家)

日本国は宗教に冷淡|上野景文(文明論考家)

統一教会への解散命令で、政教分離のあり方に注目が集まっている。 日本の政教分離は、世界から見てどうなのか――。


From Hope to Hostility: Conservative Party of Japan Faces Growing Backlash|Jason Morgan and Kenji Yoshida

From Hope to Hostility: Conservative Party of Japan Faces Growing Backlash|Jason Morgan and Kenji Yoshida

Political conservatives in Japan have entered into a season of re-sorting.


【我慢の限界!】トラックの荷台で隊員を運ぶ、自衛隊の時代錯誤|小笠原理恵

【我慢の限界!】トラックの荷台で隊員を運ぶ、自衛隊の時代錯誤|小笠原理恵

米軍では最も高価で大切な装備は“軍人そのもの”だ。しかし、日本はどうであろうか。訓練や災害派遣で、自衛隊員たちは未だに荷物と一緒にトラックの荷台に乗せられている――。こんなことを一体、いつまで続けるつもりなのか。


【今週のサンモニ】「過激な平和主義者」の面目躍如、日本学術問題報道|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「過激な平和主義者」の面目躍如、日本学術問題報道|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。