チャイナスクールの主張を代弁する松原氏
そんななか、松原耕二氏は相変わらずの政府批判を繰り返しています。
松原耕二氏:たくさんの外交官、外務省のOBたちと話をすると、本当に皆さん、心から今の日本の外交を心配されていて、もっと言えば怒っているんですね。戦後日本は、米国、そしてもう1本の柱として中国も外交の中心に据えてきたわけですよね。その蓄積がこのままでは壊れてしまうのではないかという懸念なんですね。
松原氏は、チャイナスクールの外交官のみから話を聞いたのか、日本外交に対する認識が極めておかしいと考えます。
戦後日本の外交の柱は米国1本です。戦後の中国は長期にわたって貧しい近隣国に過ぎませんでした。日本は1972年の国交正常化の後にODAによって中国の経済発展を一方的に支援しました。それが、1990年以降に経済発展すると、手のひらを反すように一方的に激しい反日外交を始め、現在では日本の安全保障上の最大の脅威となっています。
この極めて恩知らずな流れは、チャイナスクールの外交官が「日中友好」のお題目の下に中国に対して不自然なまでの弱腰外交を続けてきたからに他なりません。彼らは中国のみの外交を専門としていたため、中国共産党に嫌われると自分の外交官生命を失ってしまうという立場に置かれました。日本の国益よりも自分たちのキャリアが優先されたのです。
まさに松原氏の発言は、過去のチャイナスクールの外交官の主張を完璧に代弁しています。
現在の日本にとって最大の貿易国である中国との経済関係は極めて重要ですが、だからと言って中国共産党の反発を過度に恐れて何も言わない外交を続けるのは、彼らが展開する専制支配による覇権主義を追認することになりかねません。
松原耕二氏:高市氏の台湾有事発言以来、中国は「新型軍国主義」と言って日本の批判を繰り返して、北朝鮮・ロシアも追従するかのように、同じような言葉で言ってきて、そうなると日本は、米国により頼らざるを得なくなって、益々ものが言えなくなってくる。
つまり、外交の幅を自ら狭めてしまっていると言える。巨大な隣国の中国とは、好き嫌いは別にして付き合わなければ日本はやっていけないわけですよね。そういう意味では「ドナルド」と言って親密さをアピールすることは外交ではないんだということを私たちはちゃんと見て行かないといけないと思います。


